中学生の娘と筑波山に行ってきました。
電車とバスで筑波山へ
筑波山に登るのは10年ぶりくらい。調べてみると、TX(つくばエクスプレス)のつくば駅から筑波山まで「筑波山シャトルバス」が出ています。
バスの始発は8時。週末で混むだろうと早めに家を出て、7時過ぎにはつくば駅に着きました。
7時40分に駅前の「つくばセンターバス停」に行くと、もう何人かの登山客が並んでいます。うしろからも続々と乗客がやってきました。都心から電車とバスで気軽に行けるとあって、やっぱり人気なんですね。
そうこうしているうちにバスが到着。思いがけず臨時便です!週末だからかな?ちなみに土日祝日のタイムテーブルでは、バスはほぼ30分おきに出発しています。時期によっても本数が変わるので、事前に確認してくださいね。
↓↓↓
アクセス | 筑波山ケーブルカー&ロープウェイ
臨時便のおかげで、8時前にはバス停を出発できました。やった♪ この時点ですでに立ち乗りの人がいるくらいお客さんが乗っています。早めに来て正解でした!
筑波山ってどんな山?
筑波山は百名山のひとつで、「男体山(871m)」と「女体山(877m)」から成ります。
筑波山の上へ向かうには主に3つのコースがあり、そのうちのふたつは登ったことがあるのですが、今回は最後のひとつ「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」に初チャレンジ! どうやらわりとハードなコースみたいです。(だから避けてた。)
御幸ヶ原コースから登るには「筑波山神社入口」バス停で下車します。つくば駅からここまでの運賃は¥740で、所要時間は30~40分ほど。
筑波山はケーブルカーとロープウェイを利用することもできるので、それぞれの体力に合わせて楽しめるのも人気の理由のひとつです。
こちらは筑波山の登山コース
↓↓↓
筑波山登山コース | 筑波山ケーブルカー&ロープウェイ
せっかくですから、筑波山神社に安全を祈願してから登ります。境内のあちらこちらにきれいな花が生けられ、気分はもう思いっきり春ですね!快晴だったので気持ちも上がります⤴⤴
この日のルートは
筑波山神社→ 御幸ヶ原コース→男体山山頂→山頂連絡路→女体山山頂→白雲橋コース→筑波山神社
です。
お参りのあと、さっそく御幸ヶ原コースを出発!
気持ちのよい森の小道を森林浴気分で歩き始め、このまま楽勝かと思っていましたが、やはりそんなに甘くはなかった!けっこうな急斜面を登っていきます。
娘と2人で「なかなかハードだね。」といいながらてくてく。
でもまあ、そうはいってもさすがは現役中学生!娘は常に私の先を行き、疲れた様子も見せません。
おかしいな...娘は久しぶりの山のはずだけど。これが若さってもんか??
挙句のはてに「ママ大丈夫?転ばないでね。」とか、「そこの木の根っこ、動くから気をつけて!」なんて心配される始末。「いつの間にこんなに成長したんだろう。」とうれしく思う反面、なんとなく複雑な気分になっちゃいました(;'∀')
ケーブルカーのすれ違い
さてコースのちょうど真ん中あたりでは、ケーブルカーがすれ違うところを見ることができます。
2台のケーブルカーがゴトゴトと車体を揺らしながら上と下からやってきて、目の前ですれ違うシーンなんてそうそう見られません。乗り物ファンじゃなくてもワクワク♬
その後、男女川(みなのがわ)の源流付近を通過。
男女川は昔から数々の歌に詠まれてきた川で、小倉百人一首には
「筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」
(筑波山の峰から流れ落ちるみなの川が、つもりつもってついには深い淵となるように、我が恋もつもりつもって淵のように深くなったことだ。)
という陽成院(ようぜいいん)の歌が収められています。
陽成院は天皇の座に就いたのち、60年以上もの間上皇として過ごした人なんだそうです。生きた時代や身分が違っても、人としての感情は私たちと変わらない。当たり前のことだけど、なんだかとても不思議な気がします。
さらに山道を歩いていくと
あ、ハートの岩発見!なにかいいことあるかも?!
そして約1時間半で、ようやく山上の御幸ヶ原に到着! ゴールの直前が一番きつかったかも?ここはケーブルカーの「筑波山頂駅」や売店などもあり、視界もひらけて気持ちがいい場所です。でも...ちょっとこの日は寒いかな(^◇^;)
さて御幸ヶ原からそのまま男体山の山頂を目指します。歩いて15分位ですかね。あっという間に到着です。真っ青な空を、飛行機雲がきれいな線を描きながら横切っていきました。
再び御幸ヶ原まで戻り、お昼を食べることに。
この日は快晴だけど寒い一日になる、という天気予報だったので覚悟はしていたんですが、これが思った以上に寒かったんですよね~。神社で感じた春の気配はいったい何だったんでしょう??
ここはちょうど風が吹き抜けるため、ベンチでお昼を食べようとしても、油断するとすべてが飛ばされてしまいそう!
おりしも数日前にTVで観た「ヒロシのぼっちキャンプ」で、ヒロシさんがアレンジして食べてた「赤いきつね 天ぷらうどんバージョン」がものすごく美味しそうだったので、絶対にマネしようと思ってました。
前日、仕事帰りにスーパーで海老天を買いこみ、赤いきつねに載せる気満々で筑波山まで持ってきたんです。ここで風に飛ばされるわけにはいきません!赤いきつねを死守しながらフタを開け、お湯を入れます。そしてようやく天ぷらうどんの完成!よかった~。
あ、ちなみにこれは海老天が特大なわけじゃありません!赤いきつねがミニなだけです(笑)。
この日は水筒にお湯を入れてきて大正解でした。近くにいた人が岩陰で風を避けながらガスバーナーを使っていましたが、強い風と寒さのせいか、なかなかお湯が沸かなくて大変そうでした。
いや、それにしても寒すぎる!箸を持つ手がブルブル震えるほどです。あったかい食べ物にして本当によかった!食後はココアでほっと一息。
女体山山頂から白雲橋コースへ
動かないと寒いので女体山山頂へと向かいます。男体山山頂よりも女体山の方が登った感があるんですよね。大岩の上から関東平野を一望できるので、なかなかのスリル!
帰りの「白雲橋コース」ではいろんな形の岩が楽しめます。
こちらは「北斗岩」
「母の胎内くぐり」
「弁慶七戻り(べんけいななもどり)」
頭上の岩が今にも落ちそうで、弁慶も七戻りしたといわれている岩です。
なんだかくぐってばかりです!ほかにもいろんな奇岩がありますが、それぞれに由来や言い伝えがあるのがおもしろいですね。
それにしても下りのコースもなかなかの急勾配で、岩がゴロゴロ。筑波山ってこんなに大変でしたっけ? なんか記憶の中のイメージと違うなぁ...。
「白雲橋コース」は「弁慶茶屋跡」というところで、もうひとつの「おたつ石コース」と分かれます。ちなみに「おたつ石コース」は筑波山神社ではなく、つつじヶ丘というところに着きます。
ようやく筑波山神社まで下りてきたのが2時半くらい。登り始めが9時前だったので、ずいぶんゆっくりしちゃいましたね。
筑波山神社の境内に戻ってきてまず目に入ったのが、小綺麗な着物の奥様方の集団。
え、なんで??朝は登山客しかいなかったのに。
どうやら私たちが山に登っている間、着物のイベントがあったもよう。ゴロゴロの急な岩場を下りてきて埃だらけの私たちは、なんだか場違いな感じです...(^_^;)
いや、でも行きも帰りもがんばって歩いたんだから、何も恥じることはない!と娘と頷き合いましたが、なんとなく居心地が悪くて早々に神社をあとにしました。
梅もちょうど見頃
せっかくなので、道路を少し下ったところにある梅園にも足を延ばしてみました。折しもこのときは「筑波山梅まつり」の真っ最中。ちょうど白梅が見頃で、可憐な梅の花にほっと癒されます。
小腹が空いたので、お腹もちょっと満たしちゃおうかな。
本当は立ち寄り温泉に入りたかったのですが、帰りの最終バスは16時40分(冬季期間)。時間的に厳しかったので、残念ながらあきらめました。最終バスだと混みそうなので、16時10分のバスに乗るべくバス停に向かいます。
ここのトイレにはこんなものが貼ってありました。切実な想いが伝わってきますね(^_^;)
帰りも臨時バスが来て、予定より早い時間に筑波山神社を出発しました。
つくば駅まで戻りほっと一息。天気もよかったし、丸一日遊んで充実感いっぱいです!つくば駅近くのミスタードーナツで、娘とお疲れさん会。
最近娘は家で口数も少なく、無表情なことが多かったので、ずっと気になっていました。でもこの日は表情が生き生きと楽しそうで、いつもより言葉数も多く、何より自然を思いっきり満喫できたようです。娘が楽しんでくれたのが、この日の何よりの収穫だったかもしれません。
読んでいただきありがとうございます。
よかったら他の記事ものぞいてみてくださいね。
cmiyumiyu.hateblo.jp
cmiyumiyu.hateblo.jp
cmiyumiyu.hateblo.jp