自由旅クリエイター/ライター にじねこMiiのブログ

なりゆきまかせの自由旅が好きなライター。元バックパッカーで今は2児の母。人生を今よりちょっとだけ楽しくしてくれるモノが好き。Web媒体で旅や地域の魅力を発信したり、取材記事を書いてます。お仕事も随時募集中♪

モンゴルぼっとんトイレ旅にお金を払う人

久しぶりに友人と会った。

いわゆるママ友でご近所さん。子どもが大きくなった後も、たまに母同士でご飯を食べに行くことがある。

f:id:cmiyumiyu:20240418214224j:image

その彼女に「3月初めにモンゴルに行ってきたんだ」という話をした。そしてゲルに泊まっていた間はシャワーも浴びれなかったことや「トイレはぼっとんで外にあるから、夜中にライトつけて行かなきゃいけなかったんだよねー」なんて話を笑いながらしたら、彼女は「へぇ〜、そうなんだ!」と驚いた後、ちょっと申し訳なさそうにこう言った。

「うーん、でも私はそういう旅行にお金払おうとは思わないかも...」

うん、そうだよね。わかってる。っていうか、大抵の人はそうだと思う。

そんな不便極まりなくて、お風呂にも入れない旅にわざわざお金を払うなんて、単なるモノ好き以外の何ものでもないって私も自覚してます。

まあでもそう思いながら現地に行ったら、予想に反して同じような変わり者が何人もいたんだけどね。おもしろかったのは(私を含めて)ゲルに泊まりにきていた旅人全員が、「こんな極寒の時期にわざわざモンゴルに来る変人は、自分くらいだろう」と思っていたことだ。そんな人たちだから、まあみんな個性は強めだった(笑)

 

価値観なんて人それぞれだから、自分が「お金を払う価値がある」と感じるなら、そうすればいい。ただそれだけの話だ。 だってそんなのは自分が決めることだからね。

確かにトイレはどっぽんじゃないほうがいいし、シャワーも毎日浴びれた方がいいけど、私にとってはそれ以上に「行ってよかった!」って思うことがたくさんあったから十分満足なのだ。

大雪原でゲルに泊まれたし、

馬で一日中遠出したし、

息をのむような朝焼けや星空が見れた。

f:id:cmiyumiyu:20240418222443j:image

もっともこれは私の価値観なので、べつに誰かに押しつけようとは全然思わない。まあもし興味を持ってくれる人がいれば、全力ですすめますけど!そして友人が「どっぽんトイレ旅にお金は払いたくない」からといって、べつに友だちをやめるつもりもない。

f:id:cmiyumiyu:20240418223726j:image

いろんな人の話を聞いて、いろんな価値観や考え方に出会うことが、私は楽しい。「なるほど、そういう考え方もあるんだ!」と自分が思いもしなかった切り口を知ることがおもしろいのだ。ときには思いがけない視点を得ることで、自分の抱えるモヤモヤがスーッと晴れることさえある。だからどんな考えや価値観も私は否定しないし、一旦は「受け止める」。その後に自分がその価値観を「受け入れる」かどうかは別としても。

 

私は何がダメって「自分の考えが絶対」と思ってる人が苦手だ。

だから自分の価値観を当然のように押しつけようとする人からは、全力で逃げるようにしてます!笑

 

 

 

【横須賀】浦賀に降り立った日〜ペリーゆかりの地で祭りと出会う

f:id:cmiyumiyu:20240413145448j:image

その日の午後、私が降り立ったのは京急線浦賀駅だった。「浦賀」という名前に聞き覚えのある人も多いだろう。そう、歴史で習った「黒船来航の地」ーー。

浦賀がいったい何処にあるのか?正直いうと私はそれさえ知らずにいたのだが、浦賀は神奈川県横須賀市に位置することを、そのつい数日前に知ったのだった。

 

この町には「東叶神社」と「西叶神社」というふたつの神社があるという。浦賀は海を挟んで東浦賀と西浦賀に分かれており、ちょうど向き合うようにしてふたつの神社が建てられているのだ。そして東西を結ぶ人々の足として「浦賀の渡し」という渡し船が両岸を行き来している。私が浦賀を訪れたのは、この渡船に乗り、両方の神社をお詣りするためであった。


訪れたのは夏の暑さもまだまだ厳しい9月の上旬だったのだが、たまたま年に一度の神社の例大祭の日であったらしい。東叶神社へ向かう途中、出店こそなかったが、はっぴに身を包んだ人たちが、山車の上で太鼓を叩いたり、楽しげな様子で通りに集まったりしている。こぢんまりとしたローカルなお祭りといった雰囲気だ。

f:id:cmiyumiyu:20240413145334j:image

東叶神社に着くと、祭りの日だというのに境内は思いの外しんとしていて、社殿に続く階段を上って振り返ってみると、神社の目の前にはキラキラとした海が広がっていた。海を隔てた向こう側には西叶神社があるはずだ。

f:id:cmiyumiyu:20240413145401j:image
東叶神社は「東浦賀の叶神社」、西叶神社は「西岸叶神社」と本来別々の神社なのだが、対として認識されることも多い。縁結びのご利益でも知られ、西叶神社の勾玉を東叶神社のお守り袋に入れて身につけると、良縁に恵まれるのだとか。

お詣りをすませ、海辺に足を運んでみると、少年が一人、太陽の下で釣り糸を垂らしていた。ここからほんの少し離れたところでは、祭りの雰囲気がそこかしこに感じられるというのに、少年の影絵のような姿はまるで映画のワンシーンのようで、静寂に満ちていた。目の前には青く眩しく、どこまでも穏やかな海が広がる。

f:id:cmiyumiyu:20240413145511j:image

浦賀の渡し」の渡船場は、東叶神社のほど近くにあった。乗り場は何とも緩いシステムで、船がいない場合はボタンを押すようになっている。程なくして、船が向こう岸からやってくるのが見えた。ほんの7、8分船に乗れば、反対側へ渡ることができる。

f:id:cmiyumiyu:20240413145531j:image

ちなみにこの浦賀の東西を結ぶ渡し船の航路は「2073号線」といって、れっきとした市道に認定されている。海上にも市道があるなんて初めて知った。

f:id:cmiyumiyu:20240413145255j:image

昔ながらの交通手段というイメージの「渡し船」だが、じつは首都圏にもちょこちょこ残っている。たとえば千葉県松戸市と東京都の柴又を結ぶ「矢切の渡し」は、今も細々と江戸川を小さな舟で行き来する。昔、歌謡曲にも歌われヒットしたので、記憶にある人も多いだろう。

また神奈川県の三浦半島の先端と城ヶ島の間には、城ケ島大橋という立派な橋がかかっているのだが、かたやそのすぐそばでは「城ヶ島渡船」と呼ばれる渡し船が海を往来している。

どれも片道5〜10分程度の乗船時間だが、それだけでもう非日常というか、ささやかな旅気分を味わえるのが渡し船のおもしろいところだ。

 

さて西岸に到着し、西叶神社へ向かっていくと、東側とは打って変わって、通り沿いにはたくさんの店が出ていた。きっと年に一度のお楽しみなのだろう。わたあめやおもちゃを手にした子どもたちや、友だち同士でそぞろ歩く女子中学生。いかにも長年親しまれてきた町のお祭りといった感じで、誰もがリラックスした表情だ。おそらく多くは地元の人なのだと思う。あるいは大人になって町を離れたけれど、年に一度のこのお祭りには帰ってくる、という人も中にはいるのではないだろうか。人が自分のふるさとの存在を意識するのは、案外こういうタイミングなのかもしれない。

f:id:cmiyumiyu:20240413145617j:image

西叶神社でも手を合わせ、無事に東西神社のお詣りをすませると、私は人波に逆行しながらのんびりと駅まで戻った。

 

鳥居の間から見える海の煌めき。

釣り糸を垂らす少年。

両岸を結ぶ小さな船。

そして思いがけず出会った祭りのさんざめき。

歴史の教科書でしか知らなかった「浦賀」という町が、思いがけず私にとって近しい場所となった9月のある日の午後。

 

 

 

【青春18きっぷ】宇都宮餃子食べあるき旅

ふと思い立ち、青春18きっぷで宇都宮へ「餃子食べあるき旅」に出かけてきました。

ここしばらくはライターの仕事などで忙しく、なかなか休みをとれずにいた私。ようやく原稿が一区切りついたので、久しぶりに完全休日をとることに決めました。直前まで予定は未定だったけど、前日に観た「ぼっちキャンプ」で、ヒロシさんが焚火で餃子焼いてるのをみたら、無性に食べたくなった!ハイ、というわけで、次の日は「宇都宮餃子食べあるき旅」に行くことに決定〜!

 

【今回の旅の目的】

「宇都宮餃子食べあるき旅」

【旅の行程】

千葉の松戸→栃木の宇都宮

【旅の所要時間】

普通列車で片道2時間15分くらい

 

ちなみに青春18きっぷは、全国のJR普通列車に5日間乗り放題になる季節限定きっぷです。今年の夏の利用期間は7/20〜9/10。格安で旅を楽しめるので、列車に長時間乗るのが好きな方にはすごくおすすめ!

こちらの旅行Webサイトtripnote で以前くわしい記事を書いたので、よかったら参考にしてみてください。

↓↓

tripnote.jp

 

さて翌日は朝8時過ぎに家を出発。駅で青春18きっぷを購入しました。もちろんこの夏にすべて使い切るつもり。みどりの窓口だけじゃなく、指定席券売機でも買えるから便利ですね。

こういうのって、きっぷを手にしたとたん、いきなりテンション上がります!久しぶりだな〜、こういう旅♪

f:id:cmiyumiyu:20220725000124j:image

結局途中で電車の遅れもあり、JR宇都宮駅に着いたのは11時過ぎ。いい感じでお腹も空いてきました。

 

【1】まずは「餃子像」にご挨拶

f:id:cmiyumiyu:20220725000143j:image

さて、まずは駅西口に出てお約束の餃子像へ。一応、食べあるき旅の安全を祈願しとかないと(?)。それにしても、見れば見るほど独特のフォルムです。インパクトなさそうで思いっきりあるよね。

 

【2】「餃天堂」

f:id:cmiyumiyu:20220725000201j:image

ではさっそく一軒目へ。「餃子像」から徒歩1分の「餃天堂」です。ちなみに駅西口は、餃子店がけっこうひしめき合ってる感じ。その場で決めようと思うと、多分入る店に迷うと思います。事前に店の目星をつけてから行くのがおすすめです。

さて「餃天堂」は大きな駅のそばにもかかわらず、こぢんまりとアットホームな店でした。ご年配の女性スタッフさんの声がけが温かくて、見知らぬ土地だけど何だかホッとしました。飲食店は味の良し悪しだけじゃなく、店の雰囲気とかスタッフの接客ってものすごく大事ですよね。

f:id:cmiyumiyu:20220725000221j:image

注文したのは焼き餃子と水餃子が3個ずつの「3・3セット(¥540)」。水餃子は「翡翠餃子」と呼ばれるきれいな緑色の餃子。スープは味がついてないのでしょうゆ、酢、ラー油を好みで投入し、自分で調合するスタイルです。

厚めの皮がモチモチとした歯応えで、すごく美味しい!中の具にもしっかり味付けしてありました。何だか、具入りの餅を食べてるような食感ですね。

焼き餃子は、ころっとお皿に盛り付けられてきました。ここの餃子は小判型で特徴があります。お店のおすすめの食べ方は「マヨネーズ+一味唐辛子だそうで、これがまたジューシーに焼かれた餃子にマッチしました。

どちらもとても美味しかったです!帰りにもう一度寄りたいと思ったくらいです。ちょっと変わった餃子を食べてみたい人にもおすすめ。

 

【基本情報】↓↓

https://www.gyozakai.com/shop/39

 

【3】「宇都宮餃子館 健太店」

f:id:cmiyumiyu:20220725000250j:image

さて2軒目はそこから目と鼻の先にある「宇都宮餃子館 健太店」

これからまだ先は長いので、あまり飛ばしすぎないようにしないとですね。「健太餃子(¥320)」を注文。

f:id:cmiyumiyu:20220725000311j:image

焼き目が美しい!皮は薄めで、パリッとしてます。野菜多めのさっぱりとした餃子ですね。パクパクいける感じ。

 

【HP】↓↓

https://www.gyozakan.jp/shop/nishiguchi_kenta/%e5%81%a5%e5%a4%aa%e5%ba%97/

 

【4】「大谷資料館(地下採石場跡)」へ

f:id:cmiyumiyu:20220725000336j:image

ずっと食べ続けるのもアレなんで、観光もいれますか。6番バス乗り場から、山の中にある「大谷(おおや)資料館」へと向かいました。

餃子で知られている宇都宮ですが、じつは大谷石(おおやいし)」と呼ばれる石も有名なんです。大谷町周辺で採掘され、旧帝国ホテルにも使われているという石です。

じつは数年前、旅先でたまたま宇都宮から来た人と話をしたときに、大谷石のことを初めて知りました。採石場跡が地下巨大空間になっていて、そこがすごく幻想的だとその人は誇らしげに語っていました。以来ずっと行ってみたいと思ってたんです。

バスに揺られること30分。巨大地下空間見学のための駐車場もこれまた巨大でした。入館料は¥800。地下坑内に入り、階段を下りていくと、一気に涼しくなってきました。坑内の平均気温は8℃前後なので、夏は薄手の羽織ものが1枚あるといいと思います。

f:id:cmiyumiyu:20220725000408j:image

そして地下に広がっていたのはとにかく広大な空間!広ーーーい!最深部は60メートルもあるそうです。非日常的な雰囲気で、周りに人がいないとちょっと怖いかも・・。歩いている間もゾワゾワしました。

f:id:cmiyumiyu:20220725000429j:image

現在この地下空間は、イベントや結婚式、映画の撮影などにも使われています。ここ数年だと「るろうに剣心」や「翔んで埼玉」の撮影があったそうです。

f:id:cmiyumiyu:20220725000444j:image

途中、上の方にある穴から光が降り注いでいるのが神秘的でした。ルートどおりに歩いて、ようやく出口付近までくるとこんな看板が。

f:id:cmiyumiyu:20220725000501j:image

また暑い外に戻ってきてしまったよ。

 

【HP】↓↓

http://www.oya909.co.jp/

 

【5】エチオピアの「コーヒーセレモニー」体験

f:id:cmiyumiyu:20220725000543j:image

その後「大谷資料館」からそのまま歩いて山を下り、来る途中にあった「ベルテラシェ大谷」という複合施設へ行くことにしました。途中、道沿いのオシャレなカフェのそばでイベントをやっていました。エチオピアのコーヒーセレモニー」??なんだかおもしろそうです!

カフェの方いわく、これはエチオピアの茶道のようなものなのだとか。いかにもアフリカらしい色鮮やかなカップに、コーヒーを注いでくれました。

f:id:cmiyumiyu:20220725000607j:image

コーヒーには最初から砂糖が入っていて、ミントの葉が浮かべられていました(ハーブはそれぞれ、好みのものを入れるそうです)。とってもフルーティーでおいしいコーヒー!

そのすぐ横では、エチオピアでコーヒー豆を栽培してるという日本人の方が、豆を焙煎していました。すごく芳ばしい香りが辺りに漂っています。2日間限定のイベントで、思いがけず異国文化に遭遇でき、ラッキーでした。

 

【6】「ベルテラシェ大谷」で「幸楽」の餃子

f:id:cmiyumiyu:20220725000641j:image

さてその後「ベルテラシェ大谷」に到着。ここは食事やスイーツを楽しんだり、地元の野菜や栃木のお土産などが買える複合施設。大谷石を使ったクラフト体験もできます。

さっき食べた餃子はもう消化済み。ここで第2ラウンドスタート!「麺屋りんく」で「うつのみや幸楽」という店の焼き餃子(¥270)をいただきました。

f:id:cmiyumiyu:20220725000659j:image

中はジューシーで、さっぱりとした食べやすい餃子でした。

 

【HP】↓↓

https://bellterrache-oya.jp/

 

【7】「香蘭 宇都宮駅前西口店」

f:id:cmiyumiyu:20220725000719j:image

その後、1時間に1本のバスで宇都宮駅へ。駅に着いてまたも向かうは餃子店。「香蘭」という昭和34年創業の店です。店内では、楽しさMAXな感じで昼飲みをしてるグループがいました。(いいな、私も飲みたいよ)

私はおとなしくカウンターで焼き餃子(¥297)を注文。

f:id:cmiyumiyu:20220725000746j:image

もはや味の違いなんてわかるのか?という感じですが、とても美味しくいただきました。ここの焼き餃子、けっこう好きかも^_^

さてそろそろ夕方に差しかかる頃ですね。帰りの時間も気にしないと・・。宇都宮でのタイムリミットは18時くらいかな?やりたいことは、もちろん全部やって帰るつもりです。

【基本情報】↓↓

https://www.gyozakai.com/shop/60

 

【8】レンタサイクルでかき氷「和人堂」

じつは餃子以外に、もう一つ食べたいと思ってたものがありました。それはかき氷!

時間もないので、駅そばの駐輪場でレンタサイクルを借りました。

f:id:cmiyumiyu:20220725000810j:image

なんとまあ、普通自転車でも電動自転車でも、1回の貸し出しが¥100という破格のレンタル料!!!これはかなり嬉しい♪

もちろん選んだのは電動自転車ですよ。かき氷屋さんは駅から歩いて20分くらいなのですが、何しろ時間があんまりない。だって最後にもう1軒くらい餃子食べたいじゃないですか。

f:id:cmiyumiyu:20220725000827j:image

そんなわけで、大急ぎで向かったのは、地元の農産直売所「あぜみち」のそばにあるかき氷店「和人堂」

f:id:cmiyumiyu:20220725000850j:image

「四代目氷屋徳次郎」という氷屋さんの氷を使っています。なんでも、日光の自然の中で作られている稀少な天然氷なのだそう。

せっかく栃木に来たんですもん。選んだのはいちご味。自家製シロップの「とちおとめ(¥500)」です。

f:id:cmiyumiyu:20220725000925j:image

シャグシャグとシロップと氷を混ぜ合わせます。子どもの頃おなじみだった、真ピンクのいちご味とはまったく違う!色は地味な赤ですが、しっかりといちごの味がします。そしてこだわりの氷は、やさしく口の中で溶けていく〜。あっという間に食べ終わってしまった・・。

ついでにちょっとだけ「あぜみち」の店内も覗いてみます。もう予定してた列車はあきらめよう。その後のやつでいいや。人間あきらめが肝心です。

家にいくつかお土産を買い、速攻で自転車を返却しにいきました。

 

【9】「味噌と餃子の店 青源」

f:id:cmiyumiyu:20220725001150j:image

最後は予定通り、餃子でシメ!駅ビル「パセオ」の1階奥にある「味噌と餃子の店 青源」。こちらはもともと味噌屋さんなのだそうで、味噌とコラボしたオリジナリティ溢れる餃子が食べられます。

私が頼んだのは「青の水餃子(¥530)」。

f:id:cmiyumiyu:20220725001202j:image

ボリュームのあるぎょうざが、野菜スープの中にゴロゴロ。けっこう食べ応えありますね。味噌汁のような味つけのイメージでしたが、酸味もあり、さっぱりとした口当たりで美味しくいただきました。

この日は午前中から餃子を注文するたびに、ビールを飲みたい衝動に駆られてたんですが、「途中で行き倒れたら困るし」とずっとガマンしてました。でももういいよね。電車で帰るだけだし!生ビールも飲んじゃうよ♪

 

【HP】↓↓

http://www.aogen.co.jp/paseo

 

【10】お土産タイム

さて列車の時間も迫ってるので、最後に「来らっせパセオ店」で餃子土産を買って帰ります。ここには、宇都宮のいろんな餃子屋さんの冷凍餃子が揃っていました。

 

【基本情報】↓↓

https://www.gyozakai.com/kirasse/paseo

 

ついでにお向かいの「京源 きつね福」という店で、いなり寿司詰め合わせも買っちゃいます。いろんな種類のいなり寿司って、ちょっと珍しいですよね。

 

【HP】↓↓

http://www.kyougen.co.jp/tenposyoukai.html

 

f:id:cmiyumiyu:20220725001308j:image

あとはのんびり千葉まで帰るだけ。なんだかんだで、宇都宮に7時間も滞在してしまいました。結局5軒の餃子を食べ歩いたほか、大谷石採石場跡とかき氷のオプションまでつけたひとり旅。急に思い立ったわりには、最高に充実した日帰り旅でした。

さてあと4回、青春18きっぷでどこに行きましょう?みなさんもぜひ、近場の自由旅を楽しんでみてくださいね。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

よかったら他の記事も覗いてみてください。

↓↓

cmiyumiyu.hateblo.jp

 

また、ライターとして「さんたつ(街歩きの雑誌『散歩の達人』のWebバージョン)」食べログマガジン」の記事も書いてます。こちらももしよかったらどうぞ。

↓↓

san-tatsu.jp

 

magazine.tabelog.com

 

 

お隣さんとの微妙な関係

久しぶりに、20年以上前にヨーロッパを放浪したときの話をしようと思う。

まだ20代半ばのころ、私は半年間ヨーロッパを放浪していた。特に帰る期限は決めずに、気持ちの向くままあちこちに行って、お金が尽きたら帰ろうと思っていたのだ。

ヨーロッパを訪れる前は、ニュージーランドにワーホリ(ワーキングホリデー)ビザで一年滞在していた。そのときにオーストラリアにも旅行したのだが、そこで知り合った欧米からの旅人たちを訪ねてみたいなと思ったのも、ヨーロッパを放浪先に選んだ理由のひとつだった。

あるときスイス人の知り合いを訪ねたことがあった。家に何日か滞在させてもらったのだが、ふとした会話の中で彼女のお父さんがこんなことを呟いた。

「ドイツ人はスイスに来てもドイツ語を喋る。たしかに私たちはドイツ語がわかるけど、でもここはスイスなのに。」

スイスについて少し説明しておこう。スイスはドイツ、フランス、イタリアと国境を接している。それもあってか、スイスには公用語が4つある。スイスドイツ語、スイスフランス語、スイスイタリア語、そしてロマンシュ語だ。地域によってことばが違い、一番広く使われているのがスイスドイツ語。

一般的な(?)ドイツ語は「標準ドイツ語」と呼ばれる。それに対して「スイスドイツ語」はいわばその方言のようなものなのだが、「標準ドイツ語」とはだいぶ違うらしい。

そのお父さんはいかにもおもしろくない、といった感じだった。それを聞いてふと思ったのは「そういえば、日本人も一昔前に、同じようなことを中国とか韓国でやってたんじゃなかったっけ?」ということ。

 

スイスでのそんな出来事からしばらくたち、私はポルトガルを訪れていた。あるとき、安宿で知り合ったバックパッカー何人かで、ヒッチハイクで海辺へ出かけたことがあった。その帰りに車に乗せてくれた女性が、やはりこんなことを口にしたのだ。

「スペイン人はポルトガルに来てもスペイン語を話すから好きじゃないわ。」

ん?デジャブ?前とまったくおんなじだ。

もちろんこの女性の感覚が、ポルトガル人の一般的な感覚なのかどうかはわからないのだけど、少なくとも彼女がそう感じていたことは事実だ。

お隣さんとの関係って、どこもけっこう複雑なんだな。日本と韓国・中国の関係が特別ってわけじゃないんだ。

もちろん背後には、それぞれの歴史的背景があるんだろう。でも民族や文化が違っても、人間の感情って根っこに流れている部分は同じなんだな、と妙に納得したのだった。

自転車自由旅【松戸〜上野】下町グルメおひとり食べ歩きツアー

ぶらりと自転車で都内にでかけた。わが家は千葉県の松戸にあるので、江戸川を渡ればすぐ東京だ。

どこに行くとは決めてないけど、とりあえず東京スカイツリー方面を目指す。「東向島」という看板を見つけ、道を逸れて京島エリアに寄ることにした。ここは昔からの長屋が今も残る街で、古い建物をリノベーションしたカフェが点在する。

ぶらりと周辺をまわってみる。以前訪れたいくつかの店は閉まっていた。このコロナ禍で店を閉めてしまったのか、たんにまだ開いてないだけなのかは分からない。

f:id:cmiyumiyu:20220202125310j:image

「キラキラ橘商店街」の中を走っていたら、ちょっと目立つお店を見つけた。コッペパン屋さんだった。「ハト屋パン店」とある。外観と看板はずいぶんレトロだ。

f:id:cmiyumiyu:20220202125342j:image

お昼にはちょっと早いけど、パンもおいしそうだし小休止。あんバター200円を買って、店先で頬張る。

それがね。思いのほかおいしかったんですよ!噛みしめて食べるような素朴なパンに、あんことバターのゴールデンな組み合わせがすごく合っていて、自転車をこいだあとの体にはちょうどいい糖分と塩分。

f:id:cmiyumiyu:20220202125410j:image

もう少し食べたくなってしまった。よく見るとイートインもできるみたいだし、中で追いコッペしちゃおう!とコロッケサンド飲み物付450円を注文。

聞けばもともと大正から続くコッペパン屋さんで、数年前に先代のご主人が亡くなり、店が途絶えかけたのだが、現オーナーさんが買い取って「ハト屋パン店」の名前を継いだのだという。

スタッフの女性と話すうちに、そういえば前にTVでこのお店を観た記憶が蘇ってきた。まさかのめぐり合わせで立ち寄ることになるなんて。

カウンターでいろんな話を聞いてる間にも、お客さんが入れ替わり立ち替わり店先を訪れ、パンを買っていく。

「取材っすか?」私がペンを手にしているのを見て、若者が声をかけてきた。「いや、違うんですけど、偶然買ったらおいしかったので、いろいろ話聞いてるんですよ。」「うまいっすよね〜、ここのパン。」どうやら常連さんらしい。

知らない人との会話も、行き当たりばったりのひとり旅ではよくあることだ。こういう小さな、でもちょっとこころがあたたかくなるような出来事が重なることで、その旅や街が自分にとって特別なものになるんだと思う。

それにしてもさっきの男の子、見るからにイマドキの若者風で、気軽に話しかけてくるようなタイプには見えなかったけどな〜と思うと、ちょっと微笑ましかった。

f:id:cmiyumiyu:20220202125439j:image

つい長居してしまったけど、気がつけばもう1時をまわっている。そろそろ行かないと、ほかの場所に寄れなくなってしまう。

コロッケサンド、おいしかった。

 

再び自転車をこぎ始めて、浅草方面へ。途中こんな有名人に遭遇!

f:id:cmiyumiyu:20220204070321j:image

看板を頼りに走っていたら、見覚えのある道に出た。この年末年始は、記事の取材で何度か浅草を訪れた。そのときに食べた肉まんがまた食べたくなった。新仲見世通りにある「セキネ」というお店だ。

f:id:cmiyumiyu:20220202125456j:image

前回は行列ができていた。そのときはたまたま通りかかり、並んでる人に聞いたら「にくまんとシューマイといえば昔からここよ。たまに浅草に帰ってくると、絶対ここで買って帰るの。」というので、私もすぐさま後ろに並んだのだ。

店先で食べるにくまん260円はほんとのアツアツで、中のあんも肉肉しくておいしい。肉汁がじわっと皮にしみてくる。

f:id:cmiyumiyu:20220202125509j:image

浅草でゆっくりできないのが残念だが、この頃には上野をゴールにしようと決めていた。暗闇の中、慣れない道を自転車で走りたくないので、日没までには家に帰るつもりだ。

f:id:cmiyumiyu:20220202175347j:image

途中、下谷神社という素敵な神社を見つけたので、お参りがてら立ち寄る。福豆300円をゲットし、再び自転車に。

f:id:cmiyumiyu:20220202125526j:image

ようやく上野駅に到着。ささやかな達成感。いつの間にかもう3時だ。帰るのにぎりぎりの時間だけど、ここまで来てそのまま帰るのは悔しすぎる。せっかくだから「みはし」であんみつでも食べて帰ろう。

f:id:cmiyumiyu:20220202125542j:image

ここは私が学生の頃からあるお店だ。懐かしい。こんな時間でもけっこうお客さんがいる。みんなオヤツの時間なんだね。

シンプルにあんみつ570円をいただいた。あんこの甘さがしみる。

f:id:cmiyumiyu:20220202125553j:image

外に出ると、もう街には夕暮れの気配が漂っていた。来たときの記憶を辿りながら、なんとか日没直前に家へと帰り着く。

 

走行距離52キロ。気ままな自転車旅。

いい1日だった。

 

 

 

 

 

 

やってみたい!電車でソロキャン旅〜妄想編〜

ちょっといいこと思いついた。電車に乗ってキャンプ。もちろんひとりで。まぁ一緒に行きたいという奇特な人がいれば、それもおもしろいかもしれないけど。

f:id:cmiyumiyu:20210914164419j:image

キャンプは子どもたちが小さい頃、毎年何回か行った。でももう何年も行ってない。子どもたちが大きくなってそれぞれ忙しくなると、家族で出かけること自体が劇的に減った。しかも夫は土日仕事だ。

「家族と一緒にキャンプ」はもはや夢のまた夢。だったらひとりで行くしかない!前から1人用のテントで寝てみたいな〜って思ってたし。

 

ひとりで行くとなると、気になる点がある。

1.荷物が多いと大変!

準備も設営もできるだけ最小限にコンパクトにしたい。

2.車での移動はしたくない

私はふだん車の運転はしない。首都高なんてもちろん怖くて絶対に運転できない!

そうなると思いきって1人用のテントを買って、コンパクトに最低限のものだけ持って電車でキャンプ、ってなるよね。


人によってキャンプに求めるものは違うと思う。完全に人里離れた自然の中で、自分の時間を楽しみたい人もいるだろうし。

でも私はそういうタイプでもない。あんまり辺鄙すぎて人が全くいないのは怖いし、遠すぎて行くだけで疲れちゃうキャンプもちょっとね。

近場でも自分の時間や空間が持てればそれでいいかな。たしかに自然の中でリフレッシュはしたいけど、田舎でも都会でもべつに構わないし、こだわりのキャンプ飯を作りたいって希望もない。

だったら最小限の荷物にできそうだし、電車でキャンプもありじゃない?

f:id:cmiyumiyu:20210914164445j:image
今思いつくのは、都内の「江東区若洲公園キャンプ場」。以前そこで何度かデイキャンプをやったことがある。公営なのでリーズナブルだし、足りないものはそばのショップで買うこともできる。それに駅からバスで15分で行けちゃう!

まさに都会のキャンプ場なんだけど、すぐそばには海があって、夜は東京の夜景が楽しめる。サイクリングロードだってあるしね。

いいと思うよ!

まぁ今行くのは控えるけどね。アレコレ妄想するのは楽しいなぁ〜。

f:id:cmiyumiyu:20210914164505j:image
どこまで荷物をコンパクトにできるのかがポイントだね。

自分がそこでやりたい事、絶対に譲れないものは何なのか?


私が求めるのは一言でいえば

「焚き火しながらお酒を飲んで、とくに何もしない時間を過ごすこと」かな?

 

ウチにあるのは重ーい焚き火台だから、あれ持ってくのはムリね。でもヒロシさんが「ヒロシのぼっちキャンプ」で使ってるような、小さな組み立て式の焚き火台なら持っていけそう。

別に誰ともしゃべらなくていいんだ。元々そんなにお話好きなわけじゃないからね。時々こっちに流れてくる煙にゲホゲホしながらお酒を飲む。「ちょっと火が近いな〜。」とか言いながら。そんなのでいいんだよ。

で、日中もこれまたとくに何もせずに、椅子に座って本を読む。サイクリングくらいはするかもね。で、海見て。

こういう時間ってなかなか贅沢だよ。あえてつくろうと思わないとなかなかつくれない。

娘と2人で行くのもいいかな。

食料品は最低限でいい。レトルトのハンバーグでも挟んでハンバーガー作ったり。足りなければ途中コンビニで買おう。まさに都会ならではのキャンプだね。


実際にどのくらいの荷物が必要なのか。ソロテントだって実物見ないと大きさはよく分からないし。シュラフだって持ってかないとだしね。そう考えたらけっこうな荷物になるのかもしれないな。


でもさ、結局何が楽しいかって、こうしてあれこれ妄想してる時間が一番楽しいんだよね^_^

 

今日は自由気ままな独り言ブログでした。

読んでいただきありがとうございます。トラベルライターとして、旅行Webサイト「トリップノート」の記事も書いてます。

 

さっき紹介した「江東区若洲公園キャンプ場」の記事も以前書いてるので、よかったら覗いてみてください。

↓↓↓

【東京】安く手軽に本格アウトドア!「江東区立若洲公園キャンプ場」の楽しみ方トリセツ

 

 

 

房総旅でみつけた千葉プチグルメ5選

先日の日帰り房総旅でみつけた、「これって千葉だよね〜!」と思ったプチグルメ5選をご紹介します。旅のおともやお土産にどうぞ♪(ちなみに筆者は千葉県民です。)


【1】花寿司

f:id:cmiyumiyu:20210911123841j:image

「花寿司」は房総エリアの郷土料理で、華やかな絵柄や模様がはいった太巻きです。

いわゆるふつうの太巻きよりも大きく、ボリュームがありますね。花や文様などのほか、パンダやちょうちょなど可愛らしい絵柄のものもあり、思わずほっこりしちゃいますよ!

冠婚葬祭や集まりがあるときなどに食べられるんだとか。「太巻き祭り寿司」や「祭り寿司」などいろんな呼び方があるみたいですね。


ちなみにこちらは、以前小湊(こみなと)鉄道に乗った際にJR内房線五井駅で見かけたもの。

f:id:cmiyumiyu:20210911124123j:image

もはやアートです!きっと手間がかかってると思うんですが、そのわりに値段は手頃な気がします。

 

【2】千葉のしょうゆサイダー

f:id:cmiyumiyu:20210911125143j:image

千葉県は醤油の生産量日本一。キッコーマンヤマサ醤油ヒゲタ醤油と大手5社のうちの3社が千葉にあります。

わが家の子どもたちは、以前小学校の校外学習でキッコーマンの工場見学に行き、お土産で醤油入りの醤油差しをもらってきました。


さて今回見つけたのは「千葉のしょうゆサイダー」ヤマサ醤油とのコラボ商品らしく、即買いしました!

海辺でプシュっと飲んでみましたよ。しょっぱくは…ありません。よく飲み慣れた、赤いラベルのあの飲み物に似てるかな?


ちなみに以前「アイスにかける醤油」なるものを見かけたことがあり、ずっと気になっています。みたらし団子味になるというウワサですね。

今度見かけたら絶対に買おう!と決めて早10年以上たちますが、なかなか巡り会えてません。ためしに今度ふつうの醤油をかけてみたらどうかな?


【3】亀屋のタコせんべい

f:id:cmiyumiyu:20210911125230j:image

これはおいしかったです!甘じょっぱい薄焼きせんべいで、3枚入り¥120(税込)。1枚だけのつもりでしたがあっという間に全部食べてしまい、あと2袋くらい買えばよかったと思いました。

ちなみに房総の有名なお土産のひとつに「鯛せんべい」があるんですが、これをつくっている「亀屋本店」さんのものだったらしいです。


【4】亀田の柿の種 勝浦タンタンメン風味

f:id:cmiyumiyu:20210911125302j:image

じつはこの房総旅の密かなミッションに勝浦タンタンメンを食べる!」というのがあったんですが、今回果たせないまま終わってしまいました(-。-;。

 

なにかと行動が裏目裏目にでて、挙句の果てには心が折れ、すごすごと帰ることに。くやしいので「亀田の柿の種 勝浦タンタンメン風味」を買って帰り、酒のつまみにしました。


あ、皆さん!

勝浦タンタンメン、もちろん知ってますよね??

千葉県勝浦市のご当地ラーメンで、以前B-1グランプリでも優勝したことがあるんですよ♪いまや勝浦の地元グルメとしてすっかり定着しています。

今度こそは絶対食べる!(いや、食べたことあるんですけどね。)


【5】Qnuts(キューナッツ)

f:id:cmiyumiyu:20210911125501j:image

キューナッツ。

聞き慣れない名前ですよね。

最近「ピーナッツ王国千葉」で誕生した新品種です。なんと!千葉県がその威信をかけ、20年の歳月を費やして開発したらしい!


その存在はウワサには聞いていたのですが、この旅の途中で初めて見かけました。従来のピーナッツに比べ、しっかりとした甘みと旨味が特徴なんだとか。

PナッツならぬQナッツ。

「これまでのピーナッツを超える味」という意味が込められているそうです。なかなかのネーミングセンスですね^_^

今回買わなかったのが悔やまれます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ライターとして、ブログ以外にも旅行webサイト「トリップノート」や鉄道メディアで記事を書いています。よかったら覗いてみてくださいね♪

「トリップノート」の記事はこちら↓↓↓

tripnote.jp

tripnote.jp

 

「ブログ」の記事はこちら↓↓↓

cmiyumiyu.hateblo.jp

cmiyumiyu.hateblo.jp