今日は、地方出身者なら、きっと誰しも心当たりがあるであろう?方言あるあるについて。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は山形出身です。関東に住むようになって早20数年。普段の生活で方言が出てくることはありませんが・・なんででしょうねぇ、電話で両親と話したり、地元で友だちと会うと、自動的に方言に切り替わるというシステム。
そして相手が標準語なら、また自動的にこちらも標準語に切り替わる。まあ、いわゆるバイリンガルです(笑)。
地元を離れて何十年たっても、言葉というのは忘れないものなんですね。とっても不思議なことだけど。
方言は味わいがあって、私は大好きです。それぞれの地域の独特なイントネーションはなんだか人間味があるし、方言でしか表現できないニュアンスも多い。
私の地元では庄内弁という言葉を話しますが、
「やばち!」→(水がぱしゃっとかかった時などに)濡れて不快だ
「しぶく」→ズルズルと引きずる
など、標準語一語だけでは言い表せない言葉は挙げればキリがありません。
また、よく東北弁、あるいは山形の言葉なら山形弁、と一括りにされますが、そもそも同じ山形県内でさえ地域によって全く言葉が違うのに、ましてや東北の言葉を一括りになんてできるわけがない!と声を大にして言いたい!! ・・あ、すいません。ちょっと熱くなっちゃいました(;'∀')。
でもおそらくこれは九州弁、関西弁とかにも言えることなんでしょうね・・。
一昔前までは、地方出身というとなんとなくコンプレックスを感じたり、あまり自分からおおっぴらにすることではなかったような気がします。
でもここ最近は、それぞれの地域の食や文化、言葉が、各地の個性としてプラスに受けとめられることが多くなってきた印象。地方出身者の一人として、これはうれしいことです☆
同じ日本でも、地域によって本当にそれぞれ多様な文化があります。旅をして、その土地の食や人と接するとしみじみそう思います。
たとえば以前立ち寄った、栃木の湯西川温泉の小料理屋さん。山椒魚の唐揚げと、鹿刺しを生まれて初めて食べました。
ラッキーなことにちょうど猟の解禁の時期だったらしく、たまたま生の鹿刺しをいただくことができたのです。(解禁時期以外や、鹿がとれなかった時は冷凍ものなんだそうです。)臭みも全くなく、驚くほど柔らかかった。
山椒魚もいい酒のツマミになり、お店のおかみさんやお嬢さんとも話が弾んだ夜でした。
もちろん地元の人が普段鹿刺しや山椒魚を食べてるとは思わないけど、やはりこういう山あいの町ならではの食文化。こういうのは実際その地を訪れて、食べてみてこそわかるもの。
また去年、鹿児島の知人を訪ねた際には、彼女の実家で使っているのが、ツブツブがたくさん入った麦味噌(初めて見ました!)と甘いおしょうゆ(これは噂には聞いてたけど!!)で、これまたカルチャーショック!
彼女はその少し前まで、地元の鹿児島を離れて長く千葉に住んでいたのですが、その間はいつも欠かさず、味噌と醤油は鹿児島から送ってもらっていたそうです。故郷の味ってそういうものなんですよね。
また、住み込みの派遣で和歌山の那智勝浦にいた時には、スーパーで売ってるイルカの切り身にショックを受けました。↓↓↓
どれも地元ではごく当たり前にあるものでしょうし、逆に外の人がびっくりすることにびっくりしちゃうのかもしれません。
若い頃は海外へと気持ちが向かうことが多かった私。今は家族がいて海外旅行がなかなか難しい、ということもあるけれど、年を経てから、前よりも国内がおもしろいと感じるようになってきた気がします。
こんなに小さい国なのに、地域によってこれほど食も文化も言葉も違うというのはすごいこと。まだまだ日本には出会ったことのないものがたくさんある!日本は奥が深いんだな〜とあらためて思うのです。
あれ?最後は方言の話に着地しませんでしたね(笑)。
あ、そうそう、最後に。
山形出身です、って話すと、昔よく言われた言葉。「じゃあ、今から方言でしゃべってみて。」・・標準語相手に、一人で方言話すってけっこう難易度高いの。そういう無茶振りはやめてね♡
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