自由旅クリエイター/ライター にじねこMiiのブログ

なりゆきまかせの自由旅が好きなライター。元バックパッカーで今は2児の母。人生を今よりちょっとだけ楽しくしてくれるモノが好き。Web媒体で旅や地域の魅力を発信したり、取材記事を書いてます。お仕事も随時募集中♪

言葉は人を殺しもするし、生かしもするって話

 

今日はなぜか自分の過去を振り返ってみた話。

 

昔、私は自分のことがとても嫌いだった。もともと色黒なのがコンプレックスで、それが原因で中学の頃は男子にもよくいじめられて(からかわれて?)いた。

 

加えて目が悪いくせにメガネをしてなかったから、いつも目を細めていたし、目つきは相当悪かったでしょうね。

 

特に得意なものがあるわけでもない。自分には全く自信が持てなかった。

 

友だちはいたけど個人的なつながりが多くて、女のコにありがちなグループ行動はきわめて苦手。そんな中ではいつも浮いてると感じてたし、あえて避けてた。

 

それはオトナになった今でも変わりなく、グループ付き合いをしている友人はいない。全部個人とのつながり。

 

今でも忘れられない一言。

中学の三者面談で、担任が母に言った言葉。

「娘さんは暗いですね。」

 

自分に自信がないとはいえ友だちも何人かいたし、暗いつもりはなかったから、その言葉はとても胸に突き刺さった。しかもそれを母に言ったというのが、よけいショックだった。..なんでそんなこと言うんだろう?

 

私はそんなに自己主張が強くはなかったから、表面ではみんなに合わせることが多かった。親にもほとんど反抗した覚えはない。(いや、母が言うにはけっこう反抗期もあったらしいけど。)

 

あとで思えば私は「いい子」をずっと演じてきてたと思う。自己保身??自分に自信がなかったことの裏返しだったのかもしれない。

 

高校の頃、好きだったおじいちゃん先生(今思えばそんなにおじいちゃんではなかったのかも?)がいた。書道を教えていたその先生が学校を辞めるときに、一筆お願いしたら書いてくれた言葉が「その笑顔を大切に」だった。

 

それは私にとって意外すぎるオドロキの言葉。笑顔を褒められたことなんてない!なにしろ中学では先生に「暗い」って言われたんだから。でもすごく嬉しかった。

 

大学で山形から関東にでてきて、4年間学生生活を送る中で、いかに自分が今まで狭い中で生きてきたかをヒシヒシと感じた。

 

田舎と都会ではそもそも生活基盤が違うから、例えば電車と車に対してとか、いろんな部分で考え方、捉え方が違う。カルチャーショック!

 

友だちはみんなオトナに見えたし、自分がすごく世間知らずで、上滑りな知識しかなく、空っぽな人間に感じた。 

 

卒業後はそのまま関東で仕事をしたけど、自分の人生を本当の意味で生きるようになったと思うのは、ニュージーランドへのワーキングホリデーと、その後の半年間のヨーロッパ放浪旅がキッカケだった。

 

これについては、話し始めれば何時間でも語ってしまうほどなので省くけれど、この1年半の旅の中で、いろんな国の人や文化や価値観に触れたことが、その後の自分の人生の方向性を決めたと思ってる。

 

旅の途中は、その土地の人との出会いに加えて、いろんな国から来たバックパッカーとの出会いもある。

 

ある時、知り合った欧米のバックパッカーから言われた。「Miiはいい色に焼けていてステキだね!」

 

自分の一番嫌いな部分だったから、「私はもともと地黒なの。旅でさらに焼けちゃった..。私はこれが嫌いでコンプレックスなんだ。」って言ったら、「え、なんで?健康的でとってもいい色だよ!ぼくなんて焼きたいと思っても赤くなっちゃうし、 Miiがうらやましいよ!」

 

この一言を聞いて悟った。

 

私は今までせまい価値観に縛られてただけだった!

 

日本は色白信仰がかなり強い国だ。わたしも色白で女のコらしい子にずっと憧れてたし、結果自分に自信が持てないでいたけれど、そんなのは単なる日本での価値観。それが全てじゃない。

 

それが分かったら、なんだかそんな小さなコトに縛られてた自分が急にバカバカしくなった。

 

なんだ、自分は自分だ。自分以外の何者でもない。誰かが勝手に作った価値観に振り回されるなんて、愚の骨頂。自分の価値観で生きればいいじゃないか。

 

その後、今に至るまでわりと自由に生きている。

 

私は今が一番楽しい。