少し前、「海外であんまりおすすめできない話」として、フランスのボルドー駅のベンチで一晩を過ごした時のことを書きました。
今日は「海外であんまりおすすめできない話Part II〜ニュージーランドで崖から落ちた話」です。私がヨーロッパを放浪したのは、ワーキングホリデーという制度を使って、一年間ニュージーランドに行ったことがきっかけでした。
ワーキングホリデーというのは、一年間その国に滞在することができ、働くこともできるし、一定期間内なら語学学校にも通えるし、はたまたずっと旅したければそれもOK!という、なかなかフレキシブルなビザです。
当時はまだ20代で、期待に胸を膨らませてニュージーランドに渡った私。はじめの2ヶ月はホームステイをしながら英語学校に行きました。通い始めて間もない頃、同じ学校の友だち数人でレンタカーを借りて出かけることになりました。日本人、スイス人、インドネシア人の男女5人のドライブ旅。運転したのは、当時仲のよかったインドネシア人の女の子。
ニュージーランドの車通りのない山道を走っていた時のこと。なんかやけに車を飛ばすけど大丈夫かな〜、とは思ってました。下りなのに、スピードもあまり落とさずカーブに突っ込んでいくので、ヒヤヒヤしていた矢先、やはりそれは起こるべくして起こりました。
カーブを曲がり切れずにそのまま突っ込み、崖下に車ごとダイブ!
「ああ、やっぱり〜・・・!!」
私の中では、すでに少し前から予感がありましたから(゚o゚;; 。そしてこういう時って噂どおりスローモーションなのね・・。
ゴロゴロ転がり落ちて、最後に逆さまに着地。
まるでマンガです。
日本人の男の子は額をパックリ切り、血だらけでしたが、あとの全員はほぼ無傷。(パックリ割れた彼も、見た目のわりに大した傷じゃないってことが後になって判明しました。よかった~。)
私はその時なぜかものすごく冷静で、車から這い出た後、「あ、身分証ないと困る!」と思って、車の中にバッグを取りに戻ったくらいです。あのとき爆発とかしなくてよかったな、と後になって思いましたが、事故そのものよりもむしろ、こんな時に冷静だった自分が怖かったです。
運転していた友人はもちろん冷静であるはずはなく、すっかり気が動転して「Oh、Sorry 、I’m so sorry ・・!!」と泣きじゃくっているのを、みんなで「No worries . It’s OK. We’re all alive!!」と慰めながら崖を這いあがり、助けを求めました。
そして助けてくれたのは、なんと偶然にも私たちと同じ語学学校の生徒を受け入れているホストファミリーだったんですよね。彼らのおかげで、救急車が到着し、私たちは全員無事に救急搬送されました。
人生初の救急車がニュージーランドとは!!
結局レンタカーは廃車になりました。額を切った友人は何針か縫い、私はむち打ち症でしばらく首輪?をはめていました。ま、寒くなってきた時期だったのでちょうどよかったですけど。
ニュージーランドの土を踏んで、まだ1ヶ月もたっていませんでしたから、さすがに親には言えず(大したケガじゃなかったからできたことですね。)戻ってきなさいと言われたらイヤだったので、ヒミツにしたまま、しら〜っと一年間滞在しましたよ(笑)。
日本に帰国後だいぶたって、もう時効かな〜と思った頃に、ようやく事故のことを親に告白しました。
そうしたら、なんて言ったと思います?
私の海外放浪中、じつは妹も私の車で事故を起こして、私には内緒でこっそり修理してたんですって!
え、
そういうオチ・・?(・_・;
皆さん、国内でも海外でも、車の運転はお気をつけて♡
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