最近、夜寝ようと布団に入ると、中1娘が隣から話しかけてくることが多い。
日中はこちらが話しかけてもろくに返事もしないし、口癖は「めんどくさい。」だ。いつもイライラ不機嫌で、時々「チッ!」と舌打ちまでする。にもかかわらず、夜になると話しかけてくるという、この不思議な法則。
娘としては明かりも消えてるし、布団に入ってリラックスした状態だから、きっと話しやすいんだろう。
「ママはもう眠いから、明日にして。」と言いたいところをグッとこらえて、耳を傾ける。彼女が聞いてほしいときに話を聞いてあげなければ、きっともう自分から話してはこないだろうから。
この日は他愛ない話から、いつの間にか結婚の話になった。
「10年付き合ったからって、結婚するとは限らないんだよ。タイミングの問題もあるから。」などと、こちらも自分の娘相手にオトナの恋愛について語ってみる。
そのうち娘から、こんなストレートすぎる質問が飛んできた。「こんなこと縁起でもないけど、もしお父さんが死んじゃったらママ再婚する?それともお父さんを愛し続けて(?!!)ずっと結婚しない?」
(うーーん、どうだろう.......???)
私「分かんないけど、でも一緒にいて幸せだって思う人と巡り会えば、もしかしたら結婚するかもね。」
娘「じゃあ、『子どもにはお父さんがいた方がいいから』って理由で結婚することはある?」
私「それはないな。だってさー、『子どものために』って理由で、たいして好きじゃない人と結婚したって幸せじゃないじゃん?ママが幸せじゃなきゃ、〇〇(娘)だって幸せじゃないでしょ?」(←半分押しつけ)
「それに、逆にもしママが死んじゃったとしても、べつにお父さんにずっとひとりでいてほしいとは思わないな。だってママはもう現実的な幸せをお父さんにはあげられないんだから。もしお父さんがいい人と巡り会って幸せになれるんだったら、もちろん全然結婚していいと思う。」
なんで夜中に娘とこんなことを話してるんだろう?と途中思わなくもなかったけれど、逆にこういう時間帯だからこそ話せたのかもしれない。
実際には起きてほしくないことだし、もし自分が本当にそんな状況に直面してしまったら、どうするのかは分からない。
でも反面、自分の人生でいつ何が起きるのかは誰にも分からないってことは、今まさにみんなが分かっていることだ。
そしてさらにいえば、「でも自分だけは大丈夫!」と思ってる人がほとんどで、だけどその自信にはまったく根拠がないということだって、じつはみんな分かっているのだ。
思いがけず深い話になった真夜中のふとん談議。毎日はちょっと眠すぎるけど、たまにならこういう時間もいいのかもしれない。