自由旅クリエイター/ライター にじねこMiiのブログ

なりゆきまかせの自由旅が好きなライター。元バックパッカーで今は2児の母。人生を今よりちょっとだけ楽しくしてくれるモノが好き。Web媒体で旅や地域の魅力を発信したり、取材記事を書いてます。お仕事も随時募集中♪

食わず嫌い

f:id:cmiyumiyu:20200706200612j:plain

使い捨てマスク不足が深刻だったころ、医療関係の仕事をする妹と電話で手作りマスクの話になったのだが、妹がこんなことを言ったのを聞いて驚いた。

 

「誰が触ったか分からないマスクなんて、怖くて使おうと思わない。」

 

わたしは手作りマスクがあちこちで売られていることを好意的に受け止めていたし、これまでそんなふうに考えたことはなかったから、その言葉はちょっと衝撃的だった。

 

でもいわれてみれば確かにそうだ。手作りというからには誰かが触っているわけで、それを商品として売る前にどう処理しているのか(一度洗ってるとか)はわたしたちには分からない。「なるほど、そんな考え方もあるんだな。」と、物事の見方はひとつじゃないのだということをあらためて感じた。

 

自分の頭の中で考えつくことなんて、たかが知れてる。それが全てだと思いがちだけど、もちろんそんなことはないし、これだけの人がいればその数だけいろんな考え方があっても不思議じゃない。夫婦や親子でさえ、全然違うのだから。

 

こういうことはきっと、自分が生まれ育った環境や普段の生活に大きく影響されるものなんだろう。そしてそれは食べ物に関しても同じようなことがいえるんじゃないかと思う。

 

以前ニュージーランドにいた時、緑茶(グリーンティー)のティーパックにこう書いてあったのをみて、びっくりしたのを覚えている。

 

「お好みでレモンや砂糖を加えてください。」

 

日本人の感覚からすれば、もちろんあり得ないことだ。でももしグリーンティーを紅茶などと同じような感覚で捉えるなら、それは別に何の不思議もないのかもしれない。

f:id:cmiyumiyu:20200706200702j:plain

イギリスの国民食ともいえる「フィッシュ&チップス」モルトビネガーというマイルドな酢をたっぷりかけて食べるし、トルコでは「さばサンド」の屋台が有名だ。

 

どちらも初めて聞いた瞬間、「え??」と思ってしまう。

 

フライドポテトに酢?

 

さばをパンにはさむ?

 

でもそれはきっと、日本の中で作り上げられた「常識」に縛られているからなんだろう。実際食べてみると、どちらもすごく美味しいし、また食べたいと思う。

 

もしそこで食わず嫌いになったら、美味しいものや新しい出会いをみすみす逃してしまうかもしれない。なんだかそれはちょっともったいない。

 

考え方にしても食べ物にしても、最終的にそれを受け入れるかどうかは自分次第なわけだけど、それまで知らなかった考えに触れるのは純粋に楽しい。

 

少なくともわたしは、誰かの価値観をはなから否定する人間にはなりたくないし、「こんな考えや発想もあるんだな。」とおもしろがれるようなヒトでいたいと思うのだ。

 

 

読んでいただきありがとうございます。

 

よかったら他の記事ものぞいてみてくださいね。