子どもの頃から女子の集団が苦手だった。クラスでは大体いくつかのグループがあるものだけど、私はいつもその中に入れないタイプ。
そもそも私は基本的に人見知りなのだ。今でこそ人生経験を経て、表面上は相手に合わせられるけど、本当に打ち解けるにはすごく時間がかかるタイプだし、素の自分を見せられる相手は今でもごく一握りだけ。
それでも子どもの頃はグループに入ろうとしたこともあったと思う。どこにも属さない自分が浮いて見えて「友だちがいない一人ぼっちの人」みたいに思われるのが嫌だったのかもしれない。それに「なじめない自分がどこかおかしいんじゃないか?」って密かに思ったりもしていた。だけど結局無理にグループに入ったところで、そこでも浮いてるのが分かるのだ。当然居心地も悪いし、疲れる。やっぱり「集団」にはなじまないタイプなんだろうなあ。
グループに入っても入らなくても浮いちゃうなら、そりゃあ気を使わないですむ方がいいにきまってる。で、なんとなくフェードアウト。そしてグループに属さない少数派同士が、お互いに話すようになったりね。(そういう子って必ず一定数いる。)
大人になってからはそんな状況自体ほとんどなかったけど、子どもが幼稚園や小学校に通うようになると、ママ友との関係の中で「あれ?忘れてたけど、この感覚ってもしや子どもの頃の・・?」みたいなのが蘇ってきた。
やっぱりここでも例にもれず、グループができるんだよね。もちろんママたちの情報やネットワークってすごいから(よくも悪くも)、けっこうそれで助かることがあるのは事実。
でも結局、私はそんなにお話好きな人間でもないし、かといって際限なくつづく世間話や噂話につきあうのは正直しんどい。なにしろ心の中では「早く家帰って自分のことしたい。」って思っているのだ。ここは割り切って「じゃあ、用事があるから先に帰るね!」作戦。
こういうことしてると、もちろんその中のレギュラーメンバーには永遠になれない。でもいいのだ。グループなんて関係なく、気の合う何人かと緩くつながれていれば。
大人になって家族もいる今は、自分の時間はすごく貴重だし、それをどう使うかは自分次第。私は一人の時間が好きだし、だれにも邪魔されずに自分の時間に没頭したいってタイプかもしれない。
そんな私だけど、ごくたまに親しい友人と会って楽しい時間を過ごすと、自分の中の風通しがよくなった気がする。そしてこんな時は「ああ、人とのつながりってやっぱり大事だよなあ!」って思う瞬間でもあるのだ。
人数は少なくてもいい。お互いに自分の生活やペースは大事にしつつ、程よい距離感で長くつきあえる友だちが理想。人生の限りある時間だから、あまり自分を取り繕わずに、「素の私」でいられる相手と過ごせればしあわせかな、と最近は思っている。
読んでいただきありがとうございます。
よかったらほかの記事ものぞいてみてくださいね。