きのう美容院に行きました。前回初めて行って、完全おまかせで切ってもらった美容師さんがとってもよかったので再訪。
美容院って美容師さんとの距離も近いし、そばにいる時間も長いから、何となくいろんな話をしちゃいますよね。しかも私はライターをやっているので、取材感覚であれもこれも聞いちゃうんです。
そんな中、印象に残った話がありました。
「美容師やってて喜びを感じる時ってどんな時なんですか?」って聞いたら、その美容師さんはしばらく考えて「自分への指名が増えていく時ですかね。」
そしてその後こう言ってたんです。「僕はこの店で12年働いてるんですけど、長くお付き合いしてるからこその喜びっていうのもありますね。ずっと僕が髪を切っていた子が成長して、成人式のセットを頼まれたり、卒業して地元を離れたけど、帰省した時に髪を切りにきてくれたり。なんか親戚のおじさんみたいな感覚かな。こういうのって、店に数年いただけでは経験できないことですよね。」
話を聞いて「なるほどな〜。」と思いました。
このご時世で、在宅ワークとかテレワークが推進されてるわけだけど、もちろんそれが不可能な職種もたくさんあるわけで。
コロナの対応面でも接客業という部分でも、対面だからこその大変さはいっぱいあると思う。でもそれと引き換えに、直接お客さんと顔をあわせて言葉を交わすからこそ得られるものって、きっとたくさんあるんですよね。しかもそれが細く長く続くことで、また新たな関係が出来上がっていく。
ヘアスタイルの仕上がりにも大いに満足しつつ、いい話が聞けたなと思いながらきのうは家に帰ったのでした。