今日は「人生で迷ったとき」についてお話しします。
皆さんは普段どのくらい「迷う」ことがあるでしょうか?
何時に買い物に行こう?
お昼は何食べよう?
この仕事は引き受けたほうがいい?
ほんの些細なことからちょっとした決断まで、人は誰だって、常に迷いながら前に進んでいると思います。もちろん私もそうです。人間だからこそのいろんな欲やしがらみに振り回されることだってあるでしょう。
でも私の場合、「迷い続ける」ことはあまりないかもしれません。グダグダと悩み続けることは、時間とエネルギーのムダだと思っているからです。
今決められないと思ったときは、一旦保留にし、それを決める期限を決めるようにしています。たとえば「明日の朝、もう一回考えて、そのときの自分が出した答えに決める」とか。
迷ったときの私の中のキーワードは
「一度立ち止まる」
「自分自身の心に聞く」
のふたつかな。
たとえば、新しい仕事の話をいただいたとき。
「この案件の内容は、私が求める条件とあまりにもかけ離れているからお断りしたい。でもこの間も断ったし、そんなことが続いたら仕事の話は来なくなるかも⁉︎それは困るな。ちょっと不本意だけど、引き受けたほうがいいかな...?」という葛藤があったとします。
こんなときは考えれば考えるほど、頭の中でいろんな利害のシーソーゲームが繰り広げられて、収拾がつかなくなるんですよね。
普段はできるだけ早く返答をするのですが、迷うときは一旦保留にします。先方には「検討いたしまして、明日の午前中までにお返事いたします」といった連絡を入れ、一晩その迷いを寝かせる。少し時間を置くことで頭がリセットされるし、状況を俯瞰的に見られる気がするのです。
最終的には「私は今、何を大事にしたいのか?この状況の中で、自分自身はどうありたいのか?」と問いかける。自分の気持ちには、できるだけ正直でありたいと思っています。そしてそのときに出た答えで、一旦「決めて」しまう。とりあえず決めることによって、物事は自然と動き出します。
私は普段はわりとすぐに決めるほうですし、そもそも本当にやりたいと思ったことには、迷いなく行動に移す自分がいます。そんなときは「ああ、これは私が本当にやりたかったんだな」と、もう1人の自分が思うのです。
人は毎日、いくつもの選択を繰り返しながら生きています。些細なことからちょっとした決断まで、これまでも常に何かを「決めながら」生きてきたはずです。そしてそれを繰り返した先にいるのが、今の自分なんですよね。
人生にひとつの正解はないと思っています。だからどんな道を選ぶのもありだと思うんです。状況は常に動いていきますし、そのなかで自分にとっての正解も変わっていくでしょう。だからこそ、迷ったときには自分の心の声に従い、一旦は「決める」。そしてもし前に進んでいくなかで、「何か違うな」と感じたら、軌道修正をしながら、少しずつ自分の思い描く人生にしていけばいいと思うんです。
自分の理想の人生を、迷いなく一本道でつくっていける人なんていません。どんな人だって、紆余曲折、ときには袋小路に入ったり、寄り道をしたり。ムダと思えることをいっぱい経験しながら、ちょっとずつ「自分はこうありたい」と思う人生の形に近づいていくものなんじゃないでしょうか。
いつの間にか深い話になりましたね。
今日はこの辺で終わりにしましょう。