自由旅クリエイター/ライター にじねこMiiのブログ

なりゆきまかせの自由旅が好きなライター。元バックパッカーで今は2児の母。人生を今よりちょっとだけ楽しくしてくれるモノが好き。Web媒体で旅や地域の魅力を発信したり、取材記事を書いてます。お仕事も随時募集中♪

ん?ブロガーバトンってなんですか?

こんにちは。

自由旅クリエイターのにじねこMiiです。

 

きのう、以前から交流のあるナイーブMEさん( id:kengyonouka )から「ブロガーバトン」なるものをちょうだいしました。

 

 

「ブロガーバトン」ってなんですか??

最近ブログ更新がめっきり減っている私は、「ん?ブロガーバトンって何??」とまずはネットで調べるところから始まりました。どうやらつながりのあるブロガーさんからまわってきた質問項目について答えて、その後次の方にリレーするという企画なのですね。

 

ブログを始めて2年以上経つのですが、ここ最近はすっかりTwitterに両足を突っ込んでいるので、ブログの初心に帰るにはいい機会かもしれません。ナイーブMEさん、こんな機会をいただいてありがとうございます♪

 

 

ちなみにナイーブMEさんは、私と同じくワーホリで(しかも彼女は2度です!!)海外に渡り、そのままご縁があって結婚され、現在西オーストラリアにお住まいです。オーストラリアでの生活のほか、海外から見た日本、英語の豆知識など、日本ではなかなか体験できないようなことがたくさん書かれていてとっても興味深い!

 

私がブログをまあまあ真面目に更新していた頃からのお付き合いなのですが、まさかこんなに不定期にしか記事をアップしていない私に声をかけてくれるとは・・感謝です(*´▽`*)

www.naiveme.net

 

 

ではではブロガーバトン、スタートしたいと思います!

 

にじねこMiiの自己紹介

そもそもこの記事を読んでくれるのが、もともとの読者さんなのかどうかよく分かってませんが・・とりあえずこちらを貼っておきましょう。

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あ、じつはこれ、元のテンプレートが私にはちょっと高度すぎて手に負えず、中3息子に全部やってもらいました~ヾ(*´∀`*)ノ 

 

「にじねこMii」のところも気を利かせて虹色にしてくれました!大変いい息子です♪

 

【まず私についてかんたんに】

独身の頃、ワ―キングホリデーでニュージーランドに1年滞在。それで火がつき、その後半年間バックパッカーとしてヨーロッパを旅しました。

 

帰国後も放浪癖はおさまることなく、国内で住み込みのハケンの仕事をしながら転々としたあと、縁あって結婚。現在は中学生2人の母です。パート事務のほか、旅行記事や地元のおすすめスポット記事を書いています。

 

【「にじねこMii」の名前の由来】

写真にある虹色のネコの置き物から命名しました。もうかれこれ20年以上、わが家にいます。これが当時付き合っていた彼氏からのプレゼントってことはダンナには内緒です(笑)。あ、別に未練はありません。

 

【ブログのジャンル】

基本的には、その時々に自分が興味のあるものについて書いています。好奇心旺盛なのがウリで、広く浅くがモットー。旅や人生についてまじめに語るかと思いきや、何の脈絡もなく「アルプス一万尺」や「夫婦げんかでダンナが家出した話」についても書いちゃいます。

 

またバカバカしくて笑えるようなものにも目がありません♪ 例えばこんなの・・↓↓↓

cmiyumiyu.hateblo.jp

 

それからふるさとの山形ネタもけっこう多いです。最近のお気に入りはこれ↓↓↓

cmiyumiyu.hateblo.jp

 夕顔の実なんて、皆さんなかなか知らないでしょ(笑)?

 

【ブログを始めたきっかけ】

cmiyumiyu.hateblo.jp

これはいくつかあるんですが、一番のきっかけは「文章を書く練習」です。2年前のある日突然、WEBサイトのトラベルライターをやってみたいと思い立ち、練習も兼ねて始めました。トラベルライター選考のときに自分のメディアを持っている方が選考する側も参考にしやすい、と聞いたのもブログを始めたきっかけの一つ。

 

今回約2年ぶりに自分が初めて書いたブログを読みましたが、なかなか気合が入ってますね(;'∀')

 

ちなみにその後トラベルライターとして、たとえばこんな記事を書いています↓↓↓

tripnote.jp

 

(こうやって密かに山形ネタを小出しにし、山形ファンを増やそうというのが、実は私の隠された最大の野望です。)

 

次のバトンについて

これについては、じつはどうしようか迷ったのですが、今回私でアンカーとさせていただければと思います。

 

この記事を読んでくれた方で、もしこの先つないでくださる方がいれば、こちらのテンプレートを貼っておきますのでぜひ♪

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

私につないでくれたナイーブMEさん、ありがとう!

 

ブログはまた気が向いた時に更新します。

 

Twitterはほぼ毎日発信しているので、もし興味のある方はのぞいてみてくださいね。↓↓↓

https://twitter.com/cmiyumiyumiyu

 

 

【山形あるある】「夕顔」って食べたことありますか?

これはなんの実?

皆さん、この大きなウリみたいな野菜、何か知ってますか?

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じつはこれ、「夕顔」。そう、巻き寿司に使うあのかんぴょうの原料です。私の故郷、山形県庄内地方では、夏になるとよく食卓に上るおなじみの野菜なんです。

 

 

夕顔についてTwitterで聞いてみた

じつはこの夕顔の実、山形を離れるまではごくフツーにどこでも食べられているものだと思ってたんですが、どうやらそうではないみたい。埼玉、東京、千葉と首都圏に住んでもうずいぶん経ちますが、今までスーパーなどで見かけたことはほとんどありません。都内出身の私の主人や身近な友人に聞いてみても、みんな夕顔の実のことを知らないんですよね。

 

前に「夕顔はごく限られた地域でしか食べられていない」という話を聞いたことがあり、それならいったいどの辺で食べられてるんだろう?と疑問に思っていました。

 

そしてつい最近この夕顔問題について、Twitterでつながってる皆さんに聞いてみたんですが、思った以上に反応やコメントが・・!

 

 

私のTwitterのフォロワーさんは山形の方が多いのですが、それ以外の地域の皆さんからもたくさんコメントをいただきました。せっかくなので、皆さんの情報+自分で調べた情報を記事にまとめてみたいと思います。

 

夕顔は山形県内全域で食べられてるのか?

じつはこの夕顔、庄内ではおなじみの野菜ですが、県内のほかの地域では食べてるんだろうか‥?とずっと気になってました。Twitterのコメントを見ると、どうやら山形のほとんどの地域で食べているもよう。

 

山形県以外はどこで食べてる?

Twitterのコメントから夕顔を食べていると確認できたのは、山形のほか、秋田南部沿岸部、岩手中央部、北海道松前町、新潟中魚沼です。埼玉の浦和の産直で見かけたという情報もあり、びっくり!

 

私は以前、山梨の北杜市にある道の駅でたまたま夕顔と出合ったことがあり、その時は即買いしました。近所の友人にもおすそ分けしたんですが、すごく珍しがられましたよ☆

 

山梨では山中湖周辺でも食べるようで、以前TV番組の「満天★青空レストラン」で夕顔がとりあげられたみたいですね。

↓↓↓

満天★青空レストラン#471山梨県・夕顔 | ロケブログ | 満天☆青空レストラン

 

ほかにも調べてみたところ、青森南部津軽では食べない)や、福島会津、長野なども食べる地域のようです。

 

青森の十和田市のスーパーでは、夕顔は唐辛子とセットで売られているそうですよ。なんでも唐辛子の辛味が苦味を和らげて旨味を引き出すといわれていて、夕顔には欠かせないんだとか。庄内では唐辛子を使うというのは聞いたことがないので、地域によって特色があるのかもしれません。

 

ちなみに新潟では伝統野菜として「長岡野菜」「柏崎野菜」に指定されていて、「ゆうごう」と呼ばれています。夕顔をたべるのは主に上越中越で、新潟市を中心とした下越では食べられていないのだとか。

 

ただしいただいた情報によれば、同じ下越でも山形県寄りの場所では夕顔を食べるとのこと。阿賀野川を挟んで北か南かでも異なるようです。

nigata.japanfoods.net

 

今回Twitterでコメントをいただいたのはほとんど東日本の方だったので、西日本で夕顔を食べているのかは不明です。また今回分かったのもごく一部だと思うので、食べている地域はほかにもけっこうありそうですね。食べる地域と食べない地域をはっきりと線引きするのは、なかなか難しいのかもしれません。

 

西日本も含めて、もし新たな情報があればまだまだお待ちしています♪

 

夕顔の種類について

夕顔には長夕顔丸夕顔があります。庄内で食べられているのは長夕顔ですね。かんぴょうは丸夕顔から作られ、その一大産地は栃木県なんだそう。国産の7割以上を生産しています。栃木の道の駅でこの夕顔が「かんぴょう作り体験」の材料として売られていた、とおしえてくれた方もいました。地域によってちがうのがおもしろい♪

 

夕顔のレシピ

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ではこれ、いったいどうやって食べるのか?スーパーだとカットされているものもありますが、この大きさだと、たとえ大家族でも一回で食べるのは無理でしょう。

 

ちなみにこれ↑↑↑、以前帰省した時に産直で買って車で大事に持ち帰ったんですが、なんと200円笑!コスパよすぎ。スーパーだともうちょっとお高めです。

 

夕顔はまず皮をむいて中のタネを取り除き、適当な大きさに切ります。

 

ここからは実家でよく食べていた方法&Twitterのコメントでいただいたレシピをざっとご紹介します!

 

☆しょうゆ味の炒め煮(けんちんと呼ぶおうちもあるみたいです)

しょうゆ、みりん、酒、砂糖などで味付けし、青じそを加えるのが定番!地元では、夕顔に青じそをおまけ(?)でつけて売ってるところもありました。お好みでごま油や茄子を加えても♪

 

中にはお母さんがさばのなまり節をいれて作ってくれた、という方もいました。

 

☆みそ汁

これも定番ですね。細切りにしたミョウガをのせてもおいしいそうですよ。

 

☆中華スープ

玉子やトマトと一緒に♪

 

☆鶏肉と夕顔の煮物

鶏肉との相性がいいので、鶏ひき肉もおすすめです。汁に片栗粉でとろみをつけるのもおいしい♪冷たくして食べるのもGOOD。

 

☆夕顔の白だし風味

スライサーなどできしめんのようにカットし、茹でたものを白だしにつけて、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。最後にミョウガをトッピング。

 

ちなみにこれは居酒屋さんから聞いたレシピとのことなので、お酒にはぴったりのメニューかも?!

 

 

夕顔の味自体はとても淡白なので、わりとどんな味付けでも合うと思います。食感は大根や冬瓜とはちょっとちがって、サクッとは噛み切れないというかな‥?うまく説明できませんが。 

 

 

夕顔を食べるとき気をつけたいこと

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じつはこの夕顔、まれに食中毒を起こすことがあるのです。これを知ったのは大人になってからなのですが、「え、まさか!」という感じでした。だって子どもの頃からさんざん食べていたし、まわりで食中毒になったなんて聞いたこともなかったですからね。

 

じつはもともと夕顔は観賞用に栽培されるひょうたんと同一種。ひょうたんの苦味成分(ククルビタシン)の少ない品種が食用として選別され、改良されたものが夕顔なんだとか。

 

食用として売っている夕顔でも、まれにククルビタシン類が多く含まれ、嘔吐や下痢などを引き起こす場合もあるので、強い苦みを感じた場合は食べない方がよいそうです。

 ↓↓↓

自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ユウガオp

 

つい最近もネットで「夕顔で食中毒」のニュースが出ていたので、心には留めておいた方がいいかもしれません。

 

 

長くなりましたが、以上私が長年疑問に思っていた、夕顔に関する「??」についてまとめてみました。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ここまで来たついでに、よかったらほかの記事ものぞいてみてくださいね。

 

 

食わず嫌い

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使い捨てマスク不足が深刻だったころ、医療関係の仕事をする妹と電話で手作りマスクの話になったのだが、妹がこんなことを言ったのを聞いて驚いた。

 

「誰が触ったか分からないマスクなんて、怖くて使おうと思わない。」

 

わたしは手作りマスクがあちこちで売られていることを好意的に受け止めていたし、これまでそんなふうに考えたことはなかったから、その言葉はちょっと衝撃的だった。

 

でもいわれてみれば確かにそうだ。手作りというからには誰かが触っているわけで、それを商品として売る前にどう処理しているのか(一度洗ってるとか)はわたしたちには分からない。「なるほど、そんな考え方もあるんだな。」と、物事の見方はひとつじゃないのだということをあらためて感じた。

 

自分の頭の中で考えつくことなんて、たかが知れてる。それが全てだと思いがちだけど、もちろんそんなことはないし、これだけの人がいればその数だけいろんな考え方があっても不思議じゃない。夫婦や親子でさえ、全然違うのだから。

 

こういうことはきっと、自分が生まれ育った環境や普段の生活に大きく影響されるものなんだろう。そしてそれは食べ物に関しても同じようなことがいえるんじゃないかと思う。

 

以前ニュージーランドにいた時、緑茶(グリーンティー)のティーパックにこう書いてあったのをみて、びっくりしたのを覚えている。

 

「お好みでレモンや砂糖を加えてください。」

 

日本人の感覚からすれば、もちろんあり得ないことだ。でももしグリーンティーを紅茶などと同じような感覚で捉えるなら、それは別に何の不思議もないのかもしれない。

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イギリスの国民食ともいえる「フィッシュ&チップス」モルトビネガーというマイルドな酢をたっぷりかけて食べるし、トルコでは「さばサンド」の屋台が有名だ。

 

どちらも初めて聞いた瞬間、「え??」と思ってしまう。

 

フライドポテトに酢?

 

さばをパンにはさむ?

 

でもそれはきっと、日本の中で作り上げられた「常識」に縛られているからなんだろう。実際食べてみると、どちらもすごく美味しいし、また食べたいと思う。

 

もしそこで食わず嫌いになったら、美味しいものや新しい出会いをみすみす逃してしまうかもしれない。なんだかそれはちょっともったいない。

 

考え方にしても食べ物にしても、最終的にそれを受け入れるかどうかは自分次第なわけだけど、それまで知らなかった考えに触れるのは純粋に楽しい。

 

少なくともわたしは、誰かの価値観をはなから否定する人間にはなりたくないし、「こんな考えや発想もあるんだな。」とおもしろがれるようなヒトでいたいと思うのだ。

 

 

読んでいただきありがとうございます。

 

よかったら他の記事ものぞいてみてくださいね。

かたちのないもの

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目の前で淹れてもらうと
なんでこんなにおいしいんだろう

 

コーヒーを淹れるときの
ひとつひとつの丁寧な動きとか

 

集中してるときの
ピンと張りつめた感じとか

 

挽きたてのコーヒーの香りとか

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カウンターに流れるゆったりとした時間

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べつになくても困らないものだけど

 

そういう形のないものが
きっとしあわせをくれるんだよね

 

 

 

 

思春期の娘と結婚について語る

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最近、夜寝ようと布団に入ると、中1娘が隣から話しかけてくることが多い。

 

日中はこちらが話しかけてもろくに返事もしないし、口癖は「めんどくさい。」だ。いつもイライラ不機嫌で、時々「チッ!」と舌打ちまでする。にもかかわらず、夜になると話しかけてくるという、この不思議な法則。

 

娘としては明かりも消えてるし、布団に入ってリラックスした状態だから、きっと話しやすいんだろう。 

 

「ママはもう眠いから、明日にして。」と言いたいところをグッとこらえて、耳を傾ける。彼女が聞いてほしいときに話を聞いてあげなければ、きっともう自分から話してはこないだろうから。

 

この日は他愛ない話から、いつの間にか結婚の話になった。

 

「10年付き合ったからって、結婚するとは限らないんだよ。タイミングの問題もあるから。」などと、こちらも自分の娘相手にオトナの恋愛について語ってみる。

 

そのうち娘から、こんなストレートすぎる質問が飛んできた。「こんなこと縁起でもないけど、もしお父さんが死んじゃったらママ再婚する?それともお父さんを愛し続けて(?!!)ずっと結婚しない?」

 

(うーーん、どうだろう.......???)

 

私「分かんないけど、でも一緒にいて幸せだって思う人と巡り会えば、もしかしたら結婚するかもね。」

 

娘「じゃあ、『子どもにはお父さんがいた方がいいから』って理由で結婚することはある?」

 

私「それはないな。だってさー、『子どものために』って理由で、たいして好きじゃない人と結婚したって幸せじゃないじゃん?ママが幸せじゃなきゃ、〇〇(娘)だって幸せじゃないでしょ?」(←半分押しつけ)

 

「それに、逆にもしママが死んじゃったとしても、べつにお父さんにずっとひとりでいてほしいとは思わないな。だってママはもう現実的な幸せをお父さんにはあげられないんだから。もしお父さんがいい人と巡り会って幸せになれるんだったら、もちろん全然結婚していいと思う。」

 

なんで夜中に娘とこんなことを話してるんだろう?と途中思わなくもなかったけれど、逆にこういう時間帯だからこそ話せたのかもしれない。

 

実際には起きてほしくないことだし、もし自分が本当にそんな状況に直面してしまったら、どうするのかは分からない。

 

でも反面、自分の人生でいつ何が起きるのかは誰にも分からないってことは、今まさにみんなが分かっていることだ。

 

そしてさらにいえば、「でも自分だけは大丈夫!」と思ってる人がほとんどで、だけどその自信にはまったく根拠がないということだって、じつはみんな分かっているのだ。

 

思いがけず深い話になった真夜中のふとん談議。毎日はちょっと眠すぎるけど、たまにならこういう時間もいいのかもしれない。

 

 

こころはどこかに

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気持ちのいい
梅雨の晴れ間

 

こんな日は
思いっきり窓を
開けっぱなしにして
心地よい風を
思う存分感じよう

 

高い空を横切る
飛行機を見るたび

 

私のこころは
どこか遠いところへと
飛んでいってしまう

 

ソウルのおばちゃんとヤクルトー韓国ー

知らない街に行くと、あてもなくぶらぶらと歩くのが好きだ。この時もソウルで路地裏探検をしながら、ガイドブックでみた「汗蒸幕(ハンジュンマク)」を探していた。「汗蒸幕」というのは韓国の伝統的なサウナで、どうやらここでアカスリもできるらしい。韓国に行ったら一度はやってみたいと思っていた。

 

訪れたのは20年前。ソウルの街中の看板は当たり前だけどハングルであふれていて、お目当ての店があってもなかなか見つけられないこともしばしばだった。漢字や英語ならまだどんな店なのか推測のしようもあるが、ハングルとなるとお手上げだ。文字を逆さまに書かれたとしても、多分私には分からないだろう。

 

その時もたどり着いたらラッキーくらいの気持ちで歩いていた。市場のような細い路地裏に迷い込み、韓国語が飛び交う雑踏を奥へ奥へと進む。初めて嗅ぐ匂い。見なれない食材が吊るされた店の軒先。こういうカオスな雰囲気が旅を実感させてくれる。

 

この時は運よく、お目当ての汗蒸幕に行き着くことができた。生まれて初めてのアカスリの店は、どうやら観光客がよく来るようなところではなかったようだ。店内も地元感満載で、外国人らしき人など一人もいない。

 

中に入ると湯船があり、隣接してアカスリエリアらしきところがある。きっとその時の私は伝統の汗蒸幕も体験したんだろうけど、アカスリの印象があまりにも強烈すぎて、もうそれしか覚えていない。

 

ベッドに横になると、アカスリおばちゃんのなすがまま。もちろんこちらはすべてをさらけ出している。とにかく全身くまなく、表も裏もスリスリされたと思う。最初は恥ずかしい気持ちしかなかったが、だんだん開き直り、最後はもう「何でもこい!」って感じ。

 

終わったときには身も心も清々しかった。おばちゃんはただひたすらアカスリの任務遂行に忙しかったし、会話らしい会話をした覚えもないのだけど、終わる頃にはおばちゃんに密かに親近感すら覚えていた。何しろおばちゃんはもう私のすべてを知っているからね。

 

常連らしきおばちゃんたちのネイティブ感あふれる韓国語の会話を聞きながら、最後に受付に立ち寄る。

 

すると受付おばちゃんが私に何かを手渡してくれた。

 

ヤクルト!

 

え?なんでヤクルト??

 

頭の中がまたカオスになりながらも、一瞬で飲み干す。アカスリのあとにはサイコーのドリンクだ!ちょっと物足りないところがまたいい。

 

そのヤクルトが、いつも最後にお客に渡しているものなのか、それともたまたまその時にあったからくれたものなのかは分からない。でも少なくとも、私が外国人であることは分かっていたはず。

 

その私にさりげなくヤクルトをくれたのがなんだか嬉しくて、やっぱり来るならこういうディープなとこよね!とあらためて思ったのだった。

 

 

読んでいただきありがとうございます。

 

よかったらほかの記事ものぞいてみてくださいね。

 

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