自由旅クリエイター/ライター にじねこMiiのブログ

なりゆきまかせの自由旅が好きなライター。元バックパッカーで今は2児の母。人生を今よりちょっとだけ楽しくしてくれるモノが好き。Web媒体で旅や地域の魅力を発信したり、取材記事を書いてます。お仕事も随時募集中♪

遭難は誰にでもあり得る⁈低山で救助要請した話

先日、夫と低山を登っていたら、ケガをして道に迷っている人に遭遇。人生初の救助要請をしました。低山の遭難はいつ誰にでも起こり得ることだと感じたので、ここで詳細をシェアしたいと思います。

場所は東京・奥多摩のとある山。高さ900メートル程で、ケーブルカーもあり、気軽にハイキングを楽しめる山として人気があります。

 

私たちはこの日、本当は別の山に登るつもりでした。でも登山口の駐車場が閉鎖されていたため、急きょ、この山に登ることになったのです。

以前も来たことがあるので、この日はケーブルカーには乗らず、のんびりとハイキング気分で上まで登っていきました。快晴の空の下、ベンチで持参したランチを食べ、「じゃあ滝でも見てから帰ろうか」ということに。

その滝まで行くには、急な階段を下りて行かなければなりません。「帰りはここを上るのに1時間以上かかりそうだね」なんて言いながらようやく滝に到着しました。

 

水量はそんなに多くなく、思ったよりこぢんまりとした滝でした。しばらく眺めて「さあ帰ろう」と動き始めたその時、上の方から声がしたんです。

「え?」と見上げると、目の前の崖の上のところに2人連れの女性がいて「ここから下りられますかーー??」と聞いてくる。私たちから見たら、そこは全然下りられるような場所じゃないんですよ。あと2、3歩踏み出したら落ちちゃうんじゃないかと、下から見ていてハラハラしました。

聞けば1人がケガをして骨折してるようだと言います。そして携帯の電波も繋がらない。私たちは「そこにいてくださいねー!」と2人に声をかけ、山を下りて救助要請しにいくことになりました(後日、詳しい人から聞いた話では、本来なら1人はその場所に残るべきだったそうです)。

あの急な階段を一気に上り(この時点で、私はすでに夫には追いつけなかったんですけどね)、途中で会った他の登山者に携帯が繋がるか聞いてみるも、やはり繋がらず。

結局少し山を下って売店まで行き、救助要請をしてもらいました。10分ほどで地元の消防団の人たちが駆けつけてくれたので、私たちはそのまま下山。ビックリしたことにケーブルカーの乗り口には、全部で10台くらいの消防車やパトカーが駆けつけていました。レスキューらしい人がいたので聞いてみると、これから救助に向かうとのこと。

女性2人がいた場所は、本来のルートから外れてはいたものの、はっきりと特定できる場所。それに全然山奥ではないので、これならすぐに助けてもらえそうだなと思い、私たちはそのまま家に帰りました。

 

その後もどうなったのか気になっていたところ、次の日、本人から夫にお礼の電話がかかってきました。話によると、やはりもう1人は肩を骨折していたとのこと。

前日、私たちが救助要請をしたのは14:30頃なのですが、実際に下山できたのは21:00位だったそうです。レスキューの人が崖の上から吊り下げて救助したらしい。その後、さらにあの急な階段をケガ人を背負って上ったのかと思うと、もう想像を絶します。救助要請した時点では、正直私と夫はそこまで大ごとになるとは思っていなかったので、そこにかける人数と時間と労力を目の当たりにして、山の遭難救助ってほんとに大変なことなんだなと思いました。

 

そして今回思いがけずこういう場面に遭遇して思ったのは、低山の遭難はいつ誰にでもあり得ることなんだということ。

ある程度高い山であれば、それに合わせて慎重に装備を考えるものです。でもケーブルカーもあり、ハイキング感覚で行けるとなると、心のハードルも低くなり、つい軽い気持ちで行ってしまいがちなんですよね。

実際、私たちもわりと軽装でした。防寒着は持っていたものの、この日東京はかなり冷え込み、山でランチを食べていた昼間でさえ、寒さで手がかじかんだほど。もし彼女たちと同じように道に迷い、携帯が繋がらず、誰にも助けを求められないまま、山で一晩明かすことになったら...と考えるとやはりゾッとします。

ハイキング程度のつもりでも防寒着やレインウェア、ちょっとした非常食や多めの水など、いざという時に身を守るための最低限の装備は必要だな、と思いました。

 

山の遭難で一番多いのは「道迷い」です。

実は私も以前、この山で迷いかけたことがありました。登山途中、いかにも歩きやすそうな緩やかに下っていく道らしきものがあり、疑いもせずに進んでいったのです。

でも途中で「何かヘンだ」と思ってスマホで確認したところ、ルートを外れて下っていることが分かりました。その時は来た道を引き返して事なきを得たのですが、1人登山でしたし、ヒヤッとしたのを覚えています。

山で迷ったと思ったら、まずは道を引き返すのが鉄則といわれています。人の心理として、どうしても下りたくなってしまうけれど、道なき道を下れば沢や崖に行き着き、身動きがとれなくなったり、滑落の原因になってしまうといわれます。それに闇雲に動けば、体力を消耗してしまいます。

今回の女性2人がどんな状況でルートを外れ、あの場所に入り込んでしまったのかは分かりません。1人が途中で転んでケガをして、急いで下山しなければと焦り、道に迷ってしまったのか?あるいは先に道に迷い、焦っているうちに転んでケガをしてしまったのか?

この一件で、低山の遭難って知らず知らずのうちにしてしまうものなのかもしれない、と思いました。女性2人も「遭難している」という感覚は途中までなかったと思います。おそらく道に迷ったり、転んでケガしたりといくつかの出来事が重なって焦りが生じ、さらに身動きがとれなくなり結果として「遭難」してしまったのかな?というのが率直な印象です。

そしてこういうことは、きっと他の誰にでも起こり得ることなのだろう。だからこそ低山をナメちゃいけないんだな...と肝に銘じた出来事でした。

 

 

 

【リアルレポート】家族全員コロナになって感じたホントのところ

気持ちのいい秋の行楽シーズンに、コロナは突然わが家にやってきました。家族4人、仲良く巣ごもり。まあこの3年近く、これだけ陽性者が周りに出る中で感染しないのが不思議なくらいだったので、逆にようやくきたかという感じです。

 

今日は、家族全員揃って陽性になったわが家のリアルなコロナの実態&率直な感想をお届けします。

ちなみにわが家は

  • 全員基礎疾患なし(息子の喘息くらい)
  • 同居人に高齢者なし
  • 医療や保育、介護などの従事者なし
  • 小さい子なし

といった生活環境なので、ここでお伝えするのはあくまでもそれをベースにした私の個人的な感想・意見です。どうぞよろしく。

 

まず率直に思ったことをふたつ。

ひとつは「これってしつこくてひどいただの風邪だよね?」

今回かなり悩まされたのが「喉の痛み・咳」。周りでもよく聞きますよね。ホントになかなかしつこくて、咳は今も続いています。それ以外にも「熱」「頭痛」「味覚障害」と症状はそれぞれありましたが、総じて「しつっこい風邪」って感じ。息子の「味覚障害」は後遺症にならないか、ちょっと心配です。

 

もうひとつは「家族まとめて同時期になっちゃってよかった」

理由はふたつあります。

1.娘が受験生なので、今のうちになっちゃってよかった。もちろん2回ならないとは言い切れないけど、期せずして今なってしまって、ちょっと気が楽になったかな。

2.家の中では陽性者を隔離しなさいっていうけど、そんなのはっきり言ってムリですよね。どうやったって、日本の狭い家の中で完全に切り離すなんてできない。しかもタオルを別にしたりとか、食事を別々に用意したりとか、それをやるのってたいていお母さん。精神的負担がかなり大きいのは間違いありません。だったらいっそのこと、みんなでなっちゃった方がいいって前から思ってました。そしたら食事も家族一緒にできるし、大変な時期も1回で済むもんね。

それに家族が中途半端に時間差で陽性になると、外に出られない時間が長引くだけで、いいことなんてひとつもない。足止め生活が続いて、1ヶ月もおこもり状態だったなんて話も聞きますしね。

幸いわが家は1、2日のうちに全員陽性が判明して、みんなでほぼ同時期に熱にうなされました。それはそれで大変でしたが、夫とはビミョーに発熱の時期がズレたので、食事の準備や洗い物、洗濯などは体調がマシな方がやって何とかクリアできました。こんな時、もし誰かひとりが全部やるとなると、相当大変だと思います。体調がマシな人が、何かひとつでもふたつでも、自分ができること(レトルトのおかゆ温めるとか、箸をテーブルに出すとか、食器片づけるとか洗うとか)をやれば、負担はかなり分散されるんじゃないでしょうか。洗濯なんて、べつにその日にしなくたっていいしね。

あ、それから一番最初の段階についてですが、もしそれまで健康だったのに、自分や家族に体調の変化(喉が痛いとか)が出てきたときは、すぐにレトルトの食料とか日用品をたんまり買い込むことをおすすめします。もし陽性だと、1週間位こもることになっちゃうので。

ではここからは備忘録を兼ねて、事の経緯をザッと書いておきます。

【1日目】

息子、朝38.5℃の発熱。発熱外来に予約のTEL。市内にPCR検査場があるので、無症状の私、夫、娘が先に検査を受けに行く。

息子を病院へ連れて行き、PCR検査。結果は翌日夕方くらいにでるとのこと。

夕方から私も熱っぽくなる。喉の痛み、頭痛。夜には38.5℃まで上がる。

【2日目】

咳がひどい。朝、会社から電話がきた時に、あまりのガラガラ声に驚かれる。息子は熱は下がったが、私は1日寝込む。

午後には夫と娘も喉の痛み、体調不良が始まり発熱。

夕方、病院より連絡があり、息子の陽性が判明。その後、残り3名の結果もでて、全員陽性。

【3日目】

私と息子がだいぶ持ち直してきたのと入れ替えに、夫と娘はちょっと辛そう。

【4日目】

子どもたちはほぼ回復。大人は熱が上がったり下がったりを繰り返す。やっぱり年の違いか??でも私は「金曜ロードショー」を観れるまでに回復。

【5日目】

夫が一番重症か?喉が痛すぎて昨晩は寝られなかったとのこと。熱もぶり返し、1日寝込む。かなり辛そう。

【6日目】

私もぶり返し、1日頭痛で寝込む。

それ以降は徐々にみんな回復しているところですが、まだ本調子とはいきません。やっぱりかなりしつこいですね、この風邪。

病院で聞いたところ、症状が出た日を「0日」として、7日過ぎたら仕事や学校に行ってもいいとのことでした。でも喉のガラガラはしばらく続きそうな気配。そして咳しながら電車に乗るのは、すごーく気が引けますね・・・。

日本でもこれまでかなりの人がコロナ陽性になっていると思いますが、まだまだこれからの方も多いでしょう。リアルタイムのわが家の体験談が参考になれば幸いです。

 

「電子書籍のブックライター」やってます

この半年間で「電子書籍のブックライター」の案件を多くいただくようになってきた。今日はあまり耳慣れないであろうこの仕事について書きたいと思う。

 

「ブックライター」と聞いても、ピンとこない人も多いと思う。私もこの案件をいただいたときに、初めてこの仕事の存在を知った。わかりやすくいえば、「自分の本を出したいけれど、自分で書くのはちょっと・・」とか「忙しくて自分で書く時間がない」という人(=著者)の代わりに本を書くのだ。つまりゴーストライターのようなもの。

少し違うのは、一般的に「ゴーストライター」というと、一人の著者の専属ライターという捉え方が多いようだが、「ブックライター」はさまざまな著者の本を請け負うということらしい。「影の存在」という点については、どちらも同じといえるだろう。

 

ちなみに「ブックライター」については、上阪徹さんという方が『職業、ブックライター。』(講談社)という本の中でくわしく書いている。上阪さんはこれまで多くの著名人の本を執筆してきたそうで、私もこの仕事を引き受けると決めたとき、大いに参考にさせていただいた本だ。とてもわかりやすく書かれている上、これまで知らなかった「ブックライター」という職業の裏側について知ることができて、すごくおもしろい。興味のある方は、ぜひ手にとってみてほしい。ちなみに上阪さんは「紙の書籍」のブックライターだが、私が書いているのは「電子書籍」だ。

 

ブックライターについて語る前に、私のライター経歴について少しお話しておこう。私が仕事としてライター業に本腰を入れ始めたのは1年前だ。それ以前の3年間も、ブログやいくつかのサイトの記事も書いてきていた。でもどちらかというと趣味に近い感じ。最初はそれでもよかったのだが、サイトによっては1記事数百円というところもあり、「これだけ手間暇かけて書いた記事がたったこれだけ?」と次第にモヤモヤするようになった。

そして「ライターとしての自分の価値を知りたい。そしてもし評価してもらえるなら、ちゃんとそれに見合った報酬を得たい」と思い、(遅ればせながら)1年前に本格的にライターとしての仕事を探し始めたのだ。私はパートの仕事もしているので、時間を意識的につくらないと原稿は書けない。当然引き受けられる案件の数はどうしても限られてくる。せっかくなら自分がおもしろいと感じて、なおかつ報酬ができるだけ高い仕事を引き受けたいというのが本音だ。報酬ってモチベ―ションにも直結するから、すごく大事なところだと思う。

 

今は編集プロダクションと呼ばれる会社から仕事をいただくことがほとんどだ。この1年間で書いたのは、主にお店取材やグルメ、教育関係の記事だ。すべて自分でインタビューをし、それを記事にまとめるというもの。そしてそれに加え、この半年くらいで増えてきたのが、電子書籍のブックライターの仕事というわけだ。

最初にこの仕事の話をいただいたときは、正直引き受けるかどうかかなり迷った。というのも、それまでライターとして書いてきたのは、3,000~4,000字くらいの内容がほとんど。一方で電子書籍は15,000~20,000字位が一般的らしく、私はそれまでそんなに文字数の多い原稿を書いたことがなかったのだ。そもそも本の出版になんて携わったこともないのに、最後まで書き上げられるだろうか?そう思うと自信がなかった(後で知ったのだが、紙の書籍となると10万字くらいが相場らしい・・。それに比べたら15,000字なんてかわいいもんですね(;'∀'))。

でも不安に思う反面、これまでやったことのないものにチャレンジしてみたいという気持ちもあった。この仕事をやり遂げた先に新しい道が開けるのは間違いないし、実績もできる。何より自分の自信につながる。そう思って最後は引き受けることに決めた。

 

ではブックライターは、どうやって本を書くのか?

もちろん、ライターが好き勝手書くわけではない。著者が読者に伝えたいと思っているテーマについて、ライターが本人に取材をするのだ。著者の想いやこれまで積み重ねてきたことをじっくりと聞き、それをライターが本人に代わって1冊の本としてまとめる。

取材の初めの方は、著者自身も読者に伝えたいことが漠然としていることが多い。それを取材の中で少しずつ掘り下げていき、「ことば」にしていくことによって、だんだんとカタチになっていく。著者の中には、取材で私と話をしていく中で、これまで意識していなかった自分自身の想いに初めて気づくという方もいる。

 

これまで私が依頼をいただいたのは、どれもビジネス書や自己啓発本といったジャンルで、著者は会社の経営者さんが多い。私はもともと本が好きだし、自己啓発本やビジネス書もこれまで読んできた。だからそういった内容を、著者本人の口から直接聞けるというのは、なかなか貴重でおもしろい。時には予期せぬ裏話を聞けることもある。本の内容は人それぞれ違うわけだが、私がまったく知らなかったことや、これまでの人生の中でかすりもしなかったような世界について知ることは、シンプルにワクワクするし楽しい。

あくまでもその著者本人の本として出すわけなので、もちろん私の視点で書くことはできない。それに本人の伝えたいことを、どんなふうにどれだけ正確に伝えられるかというのは、いつも頭を悩ますところだ。でもそんな苦労があるだけに、一冊を書き上げたときの達成感や安堵感はかなり大きい。大げさかもしれないけれど、初めて本の原稿を書き終えたときは、「ああ、私にも書けた!一歩前に進めた!」とひとりで感動してしまった。

これまでの半年間で書いた本は4冊。まあ、実際にはまだ1冊も出版されていないのだけど(本が出版されるまでには、いろんな工程があって時間もかかるようだ)。どんなふうに出来上がるのか、早く見てみたい。そしてありがたいことに、その後もいくつか電子書籍の執筆の話をいただいている。つまりこれは、電子書籍を出版したいという人がいま多いのだと思う。

 


もともとライターになろうと思ったのは、旅が好きで、その魅力を少しでも伝えたいと思ったからだ。そしてあわよくばタダで旅をして(文章で)お金までもらいたい、という不純な動機からだった(残念ながら、この企みはいまだ実現できていない)。それが4年後の今、こうして旅ライターとはまったくかけ離れた、思いがけない方向へと進み始めている。

もちろん今でも旅ライターとしての夢は捨てていないのだけど(そんな話があったら、いつでもご相談ください)、誰かの想いをじっくりと聞き、それを1冊の本にまとめる。そしてそれが(紙ではなく電子書籍ではあれど)カタチとして残るというブックライターの仕事にも醍醐味を感じ始めている。

これからも依頼していただけるかどうかはわからないけど、どうせやるなら自分自身の人生をより豊かで実りあるものにできるような仕事がしたい。そしてこの「電子書籍のブックライター」は、それが叶う仕事だと確信している。いろいろな人の考えや人生について深く知り、自分の世界を広げることができる。そして時には勇気や元気をもらい、背中を押してもらうこともある。だからこそ、もし求められるのであれば、これからもぜひ続けていきたい仕事のひとつなのだ。

 

cmiyumiyu.hateblo.jp

 

【ライター】千葉深雪のポートフォリオ(2024年1月29日更新)

初めまして。

ライターとして活動している千葉深雪iと申します。

自分の可能性と人生の幅をさらに広げたいと思い、これまでのライターとしての実績をポートフォリオにまとめてみました。 

こちらをお読みいただき、もし興味を持ってくださるようでしたら嬉しく思います。最後に連絡先がございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

【千葉深雪のプロフィール】

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主に取材記事をメインに執筆しています。以前は「旅」「地域の魅力発信」が中心でしたが、この数年はグルメや教育関係、電子書籍のお仕事もいただくようになりました。いつも心がけているのは「体温が感じられるていねいで読みやすい記事」です。

性格は好奇心旺盛で「人生何事も経験」がモットー。2児の母ですが、もともと放浪癖があり、独身時代のワーキングホリデー&バックパッカー体験が今の私の原点です。

旅をする中で多くの文化や価値観に触れ、私がこれまで知っていた世界が全てではないと知りました。それ以来、国内外問わず、さまざまな地域の食や人、文化に興味があります。出身地である山形へのふるさと愛は強め。現在は千葉県内に住み、ふだんはパートの事務をしています。

好きなのは「レンタサイクル旅」。旅先で自転車を借り、行きたいところを自由にまわる。青春18きっぷやローカル線などと掛け合わせて楽しんでいます。旅のほかには、日常のなかでクスッと笑えるヘンなものを見つけること。読書やアウトドア体験も好きです。

【経歴】

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大学では歴史を専攻しました。卒業後は食品関係の会社で3年間勤務。

→25才で退職後、ワーキングホリデーでニュージーランドに1年滞在。島内を旅しながらベビーシッターや牧場、フルーツ狩りなどの仕事を経験。その後、ヨーロッパを半年間バックパッカーとして旅しました。

→帰国後、派遣として各地のホテルや旅館に住みこみ、フロントや仲居などの仕事を経験。

→千葉県内のホテルに就職。ベルスタッフ、ウェディングプランナーとして5年間勤務後、出産を機に退職。その後8年間、専業主婦として育児に専念。

→2014年よりパート事務として現在も在職中。一方で2018年よりライターとしての活動も始め、現在に至ります。


【ライターとしてのまとめ~外部メディア】

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これまで執筆してきた外部メディアは以下の通りです。

*「にじねこMii」というペンネームでの執筆もあり

【1】旅メディア「tripnote(トリップノート)」

公認トラベルライターとして記事を寄稿。2021年上半期には「トラベルライターアワード 審査員特別賞」をいただきました。

自分が訪れたおすすめの旅先を分かりやすく紹介し、読む人が「いつか行ってみたい!」と思うような内容を心がけています。

☆【青春18きっぷ】初心者にもおすすめ!首都圏発の日帰り旅できっぷをムダなく使いきる方法

☆【東京】都内で富士山を参拝しよう~富士塚のある神社4選

☆【山形】出身者がリアルに食べたい!庄内のご当地グルメ20選

 

【2】千葉の鉄道会社「新京成電鉄」の公式沿線情報ブログ「CiaOCiaO(チャオチャオ)」

地元の新京成線沿線のおすすめスポットやお店について執筆。取材・記事の構成・執筆まですべて担当。飲食店や体験教室、フルーツ狩りなどさまざまなスポットをリアルに取材し、記事にします。

☆色鮮やかなスペインタイルで南欧の風を感じたい♪ – 新京成線の沿線情報ブログ|CiaO-CiaO(チャオチャオ)

 

【3】街歩きの雑誌『散歩の達人』のWEBバージョン「さんたつ」 

☆浅草の劇場文化を見つめてきたカフェ『珈琲ハトヤ』。90年来受け継がれてきたのは世代を超えて愛される味|さんたつ by 散歩の達人

 

【4】食べログマガジン「一流の行きつけ

☆一流店シェフが惚れこむ。中華料理「イチリン ハナレ」店主がリアルに足を運ぶ店 | 食べログマガジン

 

この他、教育関係の記事、電子書籍の代理執筆など。また、オレンジページの『親・配偶者が高齢になったら家族で相談すること』という書籍の執筆も全文担当しました。

2024年3月に発売予定の某旅行ガイドブックでも、特集記事など一部担当しています。

【ライターとしてのまとめ~個人ブログほか】

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【1】ブログ

今このポートフォリオを掲載しているのが私の個人ブログです。「旅」についてだけでなく、地元山形のことや日常で思うことなど幅広く発信してきました。テーマにはかなりばらつきがありますが、自分自身が楽しいと感じたもの、興味を持ったものについて書いています。

【2】X

日常について毎日発信しています。

https://twitter.com/cmiyumiyumiyu

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【お引き受けできるジャンル】 

  • 旅先のおすすめスポット紹介 
  • オリジナル旅(レンタサイクル旅、青春18きっぷ旅、ローカル線旅など)の記事 
  • 地域の魅力についての発信
  • 人物のインタビュー記事
  • 一人旅や日常に関するコラム 
  • 日本文化についての記事
  • 体験レポート
  • 街で見かけるヘンなもの・おもしろいモノについて(たとえば「顔に見える家」など)
  • 電子書籍の執筆代行

実体験をもとにして記事を書くのが得意です。自分が本当に「おすすめしたい」、あるいは「おもしろい!」と感じる場所や人、モノについてリアルに書きたいと思っています。また丁寧な取材を心がけており、インタビューした方の想いを大事に文章にします。

【これからチャレンジしてみたいジャンル】

  • インバウンドに関する記事
  • 山形をはじめ、各地域のご当地フードや方言、文化についての記事
  • 江戸の庶民・下町文化について
  • アウトドア体験の記事

私はちょっとマニアックなものにおもしろさを感じるタイプなので、同じような世界観を共有できて、ともに楽しみながら成長できるクライアントさんとお仕事をさせていただければ幸せに思います。

ご縁があってお引き受けしたお仕事は、最後まで精いっぱいやらせていただきますのでよろしくお願いいたします。

【記事作成の料金について】

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料金については以下をご参照ください(すべて税抜価格)。

  • 取材・体験記事:3万円~/ 本
  • その他の記事:2万円~/ 本

*文字数:3,000~5,000字程度

*取材時間:1時間位

*交通費や取材経費は別途頂戴いたします。

*上記はあくまでも目安ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

なお、ライターのお仕事以外にも、オリジナル旅の企画・提案も可能ですのでぜひお問い合わせください。

【お問い合わせ方法】

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お仕事のご依頼やご相談は、メールアドレス(ciao19720305@gmail.com)にご連絡いただくか、x(@cmiyumiyumiyu) のDMからお問い合わせください。3日以内にお返事いたします。

なお、1週間たっても返信がない場合は、お手数ですが再度ご連絡いただければと思います。

素敵な出会いとなりますように。

 

【青春18きっぷ】宇都宮餃子食べあるき旅

ふと思い立ち、青春18きっぷで宇都宮へ「餃子食べあるき旅」に出かけてきました。

ここしばらくはライターの仕事などで忙しく、なかなか休みをとれずにいた私。ようやく原稿が一区切りついたので、久しぶりに完全休日をとることに決めました。直前まで予定は未定だったけど、前日に観た「ぼっちキャンプ」で、ヒロシさんが焚火で餃子焼いてるのをみたら、無性に食べたくなった!ハイ、というわけで、次の日は「宇都宮餃子食べあるき旅」に行くことに決定〜!

 

【今回の旅の目的】

「宇都宮餃子食べあるき旅」

【旅の行程】

千葉の松戸→栃木の宇都宮

【旅の所要時間】

普通列車で片道2時間15分くらい

 

ちなみに青春18きっぷは、全国のJR普通列車に5日間乗り放題になる季節限定きっぷです。今年の夏の利用期間は7/20〜9/10。格安で旅を楽しめるので、列車に長時間乗るのが好きな方にはすごくおすすめ!

こちらの旅行Webサイトtripnote で以前くわしい記事を書いたので、よかったら参考にしてみてください。

↓↓

tripnote.jp

 

さて翌日は朝8時過ぎに家を出発。駅で青春18きっぷを購入しました。もちろんこの夏にすべて使い切るつもり。みどりの窓口だけじゃなく、指定席券売機でも買えるから便利ですね。

こういうのって、きっぷを手にしたとたん、いきなりテンション上がります!久しぶりだな〜、こういう旅♪

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結局途中で電車の遅れもあり、JR宇都宮駅に着いたのは11時過ぎ。いい感じでお腹も空いてきました。

 

【1】まずは「餃子像」にご挨拶

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さて、まずは駅西口に出てお約束の餃子像へ。一応、食べあるき旅の安全を祈願しとかないと(?)。それにしても、見れば見るほど独特のフォルムです。インパクトなさそうで思いっきりあるよね。

 

【2】「餃天堂」

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ではさっそく一軒目へ。「餃子像」から徒歩1分の「餃天堂」です。ちなみに駅西口は、餃子店がけっこうひしめき合ってる感じ。その場で決めようと思うと、多分入る店に迷うと思います。事前に店の目星をつけてから行くのがおすすめです。

さて「餃天堂」は大きな駅のそばにもかかわらず、こぢんまりとアットホームな店でした。ご年配の女性スタッフさんの声がけが温かくて、見知らぬ土地だけど何だかホッとしました。飲食店は味の良し悪しだけじゃなく、店の雰囲気とかスタッフの接客ってものすごく大事ですよね。

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注文したのは焼き餃子と水餃子が3個ずつの「3・3セット(¥540)」。水餃子は「翡翠餃子」と呼ばれるきれいな緑色の餃子。スープは味がついてないのでしょうゆ、酢、ラー油を好みで投入し、自分で調合するスタイルです。

厚めの皮がモチモチとした歯応えで、すごく美味しい!中の具にもしっかり味付けしてありました。何だか、具入りの餅を食べてるような食感ですね。

焼き餃子は、ころっとお皿に盛り付けられてきました。ここの餃子は小判型で特徴があります。お店のおすすめの食べ方は「マヨネーズ+一味唐辛子だそうで、これがまたジューシーに焼かれた餃子にマッチしました。

どちらもとても美味しかったです!帰りにもう一度寄りたいと思ったくらいです。ちょっと変わった餃子を食べてみたい人にもおすすめ。

 

【基本情報】↓↓

https://www.gyozakai.com/shop/39

 

【3】「宇都宮餃子館 健太店」

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さて2軒目はそこから目と鼻の先にある「宇都宮餃子館 健太店」

これからまだ先は長いので、あまり飛ばしすぎないようにしないとですね。「健太餃子(¥320)」を注文。

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焼き目が美しい!皮は薄めで、パリッとしてます。野菜多めのさっぱりとした餃子ですね。パクパクいける感じ。

 

【HP】↓↓

https://www.gyozakan.jp/shop/nishiguchi_kenta/%e5%81%a5%e5%a4%aa%e5%ba%97/

 

【4】「大谷資料館(地下採石場跡)」へ

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ずっと食べ続けるのもアレなんで、観光もいれますか。6番バス乗り場から、山の中にある「大谷(おおや)資料館」へと向かいました。

餃子で知られている宇都宮ですが、じつは大谷石(おおやいし)」と呼ばれる石も有名なんです。大谷町周辺で採掘され、旧帝国ホテルにも使われているという石です。

じつは数年前、旅先でたまたま宇都宮から来た人と話をしたときに、大谷石のことを初めて知りました。採石場跡が地下巨大空間になっていて、そこがすごく幻想的だとその人は誇らしげに語っていました。以来ずっと行ってみたいと思ってたんです。

バスに揺られること30分。巨大地下空間見学のための駐車場もこれまた巨大でした。入館料は¥800。地下坑内に入り、階段を下りていくと、一気に涼しくなってきました。坑内の平均気温は8℃前後なので、夏は薄手の羽織ものが1枚あるといいと思います。

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そして地下に広がっていたのはとにかく広大な空間!広ーーーい!最深部は60メートルもあるそうです。非日常的な雰囲気で、周りに人がいないとちょっと怖いかも・・。歩いている間もゾワゾワしました。

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現在この地下空間は、イベントや結婚式、映画の撮影などにも使われています。ここ数年だと「るろうに剣心」や「翔んで埼玉」の撮影があったそうです。

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途中、上の方にある穴から光が降り注いでいるのが神秘的でした。ルートどおりに歩いて、ようやく出口付近までくるとこんな看板が。

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また暑い外に戻ってきてしまったよ。

 

【HP】↓↓

http://www.oya909.co.jp/

 

【5】エチオピアの「コーヒーセレモニー」体験

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その後「大谷資料館」からそのまま歩いて山を下り、来る途中にあった「ベルテラシェ大谷」という複合施設へ行くことにしました。途中、道沿いのオシャレなカフェのそばでイベントをやっていました。エチオピアのコーヒーセレモニー」??なんだかおもしろそうです!

カフェの方いわく、これはエチオピアの茶道のようなものなのだとか。いかにもアフリカらしい色鮮やかなカップに、コーヒーを注いでくれました。

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コーヒーには最初から砂糖が入っていて、ミントの葉が浮かべられていました(ハーブはそれぞれ、好みのものを入れるそうです)。とってもフルーティーでおいしいコーヒー!

そのすぐ横では、エチオピアでコーヒー豆を栽培してるという日本人の方が、豆を焙煎していました。すごく芳ばしい香りが辺りに漂っています。2日間限定のイベントで、思いがけず異国文化に遭遇でき、ラッキーでした。

 

【6】「ベルテラシェ大谷」で「幸楽」の餃子

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さてその後「ベルテラシェ大谷」に到着。ここは食事やスイーツを楽しんだり、地元の野菜や栃木のお土産などが買える複合施設。大谷石を使ったクラフト体験もできます。

さっき食べた餃子はもう消化済み。ここで第2ラウンドスタート!「麺屋りんく」で「うつのみや幸楽」という店の焼き餃子(¥270)をいただきました。

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中はジューシーで、さっぱりとした食べやすい餃子でした。

 

【HP】↓↓

https://bellterrache-oya.jp/

 

【7】「香蘭 宇都宮駅前西口店」

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その後、1時間に1本のバスで宇都宮駅へ。駅に着いてまたも向かうは餃子店。「香蘭」という昭和34年創業の店です。店内では、楽しさMAXな感じで昼飲みをしてるグループがいました。(いいな、私も飲みたいよ)

私はおとなしくカウンターで焼き餃子(¥297)を注文。

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もはや味の違いなんてわかるのか?という感じですが、とても美味しくいただきました。ここの焼き餃子、けっこう好きかも^_^

さてそろそろ夕方に差しかかる頃ですね。帰りの時間も気にしないと・・。宇都宮でのタイムリミットは18時くらいかな?やりたいことは、もちろん全部やって帰るつもりです。

【基本情報】↓↓

https://www.gyozakai.com/shop/60

 

【8】レンタサイクルでかき氷「和人堂」

じつは餃子以外に、もう一つ食べたいと思ってたものがありました。それはかき氷!

時間もないので、駅そばの駐輪場でレンタサイクルを借りました。

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なんとまあ、普通自転車でも電動自転車でも、1回の貸し出しが¥100という破格のレンタル料!!!これはかなり嬉しい♪

もちろん選んだのは電動自転車ですよ。かき氷屋さんは駅から歩いて20分くらいなのですが、何しろ時間があんまりない。だって最後にもう1軒くらい餃子食べたいじゃないですか。

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そんなわけで、大急ぎで向かったのは、地元の農産直売所「あぜみち」のそばにあるかき氷店「和人堂」

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「四代目氷屋徳次郎」という氷屋さんの氷を使っています。なんでも、日光の自然の中で作られている稀少な天然氷なのだそう。

せっかく栃木に来たんですもん。選んだのはいちご味。自家製シロップの「とちおとめ(¥500)」です。

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シャグシャグとシロップと氷を混ぜ合わせます。子どもの頃おなじみだった、真ピンクのいちご味とはまったく違う!色は地味な赤ですが、しっかりといちごの味がします。そしてこだわりの氷は、やさしく口の中で溶けていく〜。あっという間に食べ終わってしまった・・。

ついでにちょっとだけ「あぜみち」の店内も覗いてみます。もう予定してた列車はあきらめよう。その後のやつでいいや。人間あきらめが肝心です。

家にいくつかお土産を買い、速攻で自転車を返却しにいきました。

 

【9】「味噌と餃子の店 青源」

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最後は予定通り、餃子でシメ!駅ビル「パセオ」の1階奥にある「味噌と餃子の店 青源」。こちらはもともと味噌屋さんなのだそうで、味噌とコラボしたオリジナリティ溢れる餃子が食べられます。

私が頼んだのは「青の水餃子(¥530)」。

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ボリュームのあるぎょうざが、野菜スープの中にゴロゴロ。けっこう食べ応えありますね。味噌汁のような味つけのイメージでしたが、酸味もあり、さっぱりとした口当たりで美味しくいただきました。

この日は午前中から餃子を注文するたびに、ビールを飲みたい衝動に駆られてたんですが、「途中で行き倒れたら困るし」とずっとガマンしてました。でももういいよね。電車で帰るだけだし!生ビールも飲んじゃうよ♪

 

【HP】↓↓

http://www.aogen.co.jp/paseo

 

【10】お土産タイム

さて列車の時間も迫ってるので、最後に「来らっせパセオ店」で餃子土産を買って帰ります。ここには、宇都宮のいろんな餃子屋さんの冷凍餃子が揃っていました。

 

【基本情報】↓↓

https://www.gyozakai.com/kirasse/paseo

 

ついでにお向かいの「京源 きつね福」という店で、いなり寿司詰め合わせも買っちゃいます。いろんな種類のいなり寿司って、ちょっと珍しいですよね。

 

【HP】↓↓

http://www.kyougen.co.jp/tenposyoukai.html

 

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あとはのんびり千葉まで帰るだけ。なんだかんだで、宇都宮に7時間も滞在してしまいました。結局5軒の餃子を食べ歩いたほか、大谷石採石場跡とかき氷のオプションまでつけたひとり旅。急に思い立ったわりには、最高に充実した日帰り旅でした。

さてあと4回、青春18きっぷでどこに行きましょう?みなさんもぜひ、近場の自由旅を楽しんでみてくださいね。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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セルシオ事件

今日はセルシオ事件について語ろう。

私が若かりし日にやらかしてしまった、とある事件である。

当時わたしは、企業向けのお弁当を作って配達する会社で働いていた。大学卒業後に就職したのがここだったのだ。働き始めて丸3年。これを一区切りに会社を辞め、ワーキングホリデーでニュージーランドに行こうと決めた時期である。

セルシオ事件は海外渡航の準備をしながら、残り少ない会社での日々を過ごしていたさなかに起きた。

ある日、会社にお願いして、パスポートの申請場所まで連れていってもらうことになった。この会社では、市内に散らばる取引先にお弁当を届けるため、いくつものコースを組んでいて、何人もの人が手分けして配達していた。

直接パスポートセンターまで行くことはできないため、まず初めにAさんのクルマで中継地点まで行き、そこからBさんのクルマに乗せてもらって目的地へと行くことになった。

さて中継地点で待っていると、そこにBさんが現れた。Bさんはまだ配達途中で、弁当を両手に抱えながら「そこにクルマ停まってるから、乗って待ってて〜。」とわたしに言い残して去っていった。

Bさんが教えてくれたあたりには、やけに立派なクルマが1台停まっている。セルシオだった。

「こんなすごいクルマ、ウチの会社にあったかな?」と思いましたよ、もちろん。

でも察しのいい方はもうお分かりですね。そう。かすかな疑問を抱きつつも、皆さんのご期待どおり、私はそのセルシオに乗りこんでしまったのだ。これまた都合のいいことに、ドアのカギが開いてたんですね〜。

座り心地のいい助手席で、車内の立派な設備のあれこれを眺めながら待っていると、運転席がガチャっと開いた。

一瞬見つめ合う、見知らぬ者同士。なんだか気まずい…。

そしてその男の人は戸惑った様子でこうわたしに言ったのだった。

「あのぉ…、これ私のクルマなんですけど…。」

ですよねーーーー汗汗汗!

「ごめんなさーーい、間違えましたー!!」と言いながら、あわてて飛び出る私。その後のことはもうまったく覚えていない。

これがセルシオ事件のあらましである。

今書いていても冷や汗が出る。

そんなわたしも、今では2児の母である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウェディングプランナー裏話

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もうかれこれ15,16年も前になるが、私はホテルのウェディングプランナーをやっていた。出産を機に辞めたのだが、5年間くらいやっていたと思う。

ちょうど私がこの仕事をやっていた時期にウェディングプランナーのドラマが流行ったこともあり、一時はわりと人気の職業だった。今日はそんな一見華やかそうに見える(らしい)この仕事の裏話をしてみたいと思う。

 

ウェディングプランナーはオンナの世界⁉︎

私はもともとホテル内でベルスタッフ(お客様を部屋などに案内する係)をやっていたのだが、社内の異動でブライダルセクションに行くことになった。私が異動した当時、ブライダルセクションは「墓場」と呼ばれており、ホテル内では恐れられている存在だった。

つまりこういうイメージだったのだ。

↓↓

①オンナの世界で陰湿そう。

②愛想がなく、お高くとまっている。

③お局さまがいる。

たしかにプランナーは圧倒的に女性が多かったので、事務所内はちょっと女子校チックだったかもしれない。別にお高くとまってたわけではないが、他セクションとは完全に別フロアだったし、何となく独特な雰囲気があったのは否定できない。そしてお局さまもたしかにいた。彼女はいつも「忙しい忙しい!」が口癖だった。

でもだからといってべつに陰湿な世界ではなかったし、むしろそのときはけっこうあっけらかんとした女子が多かった気がする。

 

じつはメチャメチャ地味な仕事

ウェディングプランナーってわりと華やかなイメージかもしれないが、じつはものすごく地味な仕事だ。中心となるのはお客様との打ち合わせだが、その裏にはいろんな手配や事務処理がある。

ウェディングのセクションは、ホテル内のほぼ全ての部署やテナントと関わりがあるといっても過言ではない。衣装室、写真室、花屋さん、キッチン、パティシエ、宴会スタッフ、美容室などなど。お花とかケーキといった専門的な打ち合わせは専門スタッフがやるけど、結婚式や披露宴の全体像を把握してとりまとめるのはプランナーだ。

ゆえに細かい仕事も多い。たとえば席次表。どんな人がどのあたりのテーブルに座るとか、出席者の名前の漢字が間違ってないかとか、ひととおり目を通すし、そのほかに司会者さんや引出物の手配もある。打ち合わせがある時以外は、ほとんどそういった手配や細かい事務処理に追われていることが多かった。

 

披露宴にずっとはりついてるなんてあり得ない!

ドラマなどで、ウェディングプランナーがお客様の結婚式や披露宴にずっとはりついてるシーンを見ると、「そんなことあり得ない!」と思ってしまう。

もちろん自分が担当して、何度も打ち合わせを重ねてきたふたりだから、当日の晴れ姿を見たいし、合間をみて挨拶にも行く。結婚式や披露宴を後ろからこっそり覗きにいったりもする。

でもずっとはりついてる時間なんて、実際はない。

結婚式はだいたい土日が多い。そして土日はこれから式を挙げるお客様との打ち合わせもけっこう入る。さらにいえば、結婚式場を探しに来る新規のお客様も多いのだ。土日はいつも走り回っているし、その合間に事務処理もしなければならない。

全然華やかでもなんでもなく、けっこうハードな仕事なのだ。

 

お客様と担当者は似たもの同士??

ウェディングプランナーとして働いていた頃、仲間うちでよく言われていたのは「お客さんと担当者って似るよね」ってこと。つまり大らかなプランナーには大らかなお客さん、細かいプランナーには細かいお客さん、という具合に。

当時お客様との打ち合わせに関しては、主にふたつの方法があり、結婚式場によって大体どちらかだった。

①お客様が成約した場合、最初に対応したプランナーが結婚式当日まで担当するパターン。

②新規担当のプランナーと打ち合わせ担当プランナーが、完全に別々になっているパターン。

うちのホテルは①のパターンだったので、もし自分が新規でご案内したお客様が正式に申し込んでくれた場合、打ち合わせを担当するのは当然私ということになる。

お客様によっては「このホテルで結婚式をしたい!」という強い気持ちがあって申し込んでくれる人もいるけど、大体の人はいくつかの式場候補の中から、どれかを選ぶパターンだと思う。そんなとき、最初に対応したプランナーの印象も、案外決め手のひとつになるらしい。

この人は話しやすいとか、共通点があるとか、馬が合いそうとか。だから「類は友を呼ぶ」じゃないけど、担当者はいつの間にか、自分と似たタイプのお客さんを引き寄せていたりするみたいなのだ。もちろんすべてにあてはまるわけではないけど、「あのお客さんは〇〇さん(プランナー)っぽいよね〜。」なんて言ってると、案外当たってたりするからおもしろい。

 

チームワークが大事

ドラマなどの中ではスポットがあたりやすいウェディングプランナーだが、はっきり言って裏方仕事だ。結婚式は本当にいろんな人たちの手があってこそできるものだし、プランナーは結婚式の全体像をつくり上げるための橋渡し役、まとめ役にすぎない。そして当日の結婚式を最高の日にするためには、やはり他セクションとの事前の情報共有が欠かせない。ちょっとした抜けが、当日とんでもないことを引き起こすことだってあるからだ。

 

当日は信じて任せる

さっきも言ったことだが、結婚式当日、プランナーはふたりにずっとついていることはできない。私がいたホテルでは、披露宴を取りしきるのはキャプテン(当日の披露宴の配膳スタッフのリーダー)と司会者だった。キャプテンと司会者の連携はかなり大事だ。会の進行状況や料理の出し具合などを見ながら、披露宴を進めていく。そして花嫁さんのお世話をする介添えさんも、陰で支える大事な役割だ。

みんなが思うことはただひとつ。素敵な結婚式と披露宴にすること。当日ウェディングプランナーは彼らを信じて任せるのみ。だからこそ、それまでのしっかりとした準備がとても大事なのだ。

当日新郎新婦の晴れ姿を見ると、担当者としてグッと胸にくるものがある。そして「末永くお幸せにね」と心から思う。たくさんの笑顔にも出会える。そう考えると、ウェディングプランナーっていい仕事だなと思う。

 

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