いま、千葉のとある街が人気です。
都内からほど近い流山(ながれやま)市は、都心のベッドタウンとして注目されている街。つくばエクスプレス(TX)の開業がそのきっかけになりました。
秋葉原までTXでわずか25分。商業施設や宅地開発にも積極的で、「母になるなら、流山市。」というキャッチコピーで子育て世代を呼びこみ、人口増加率が全国の市のなかで4年連続1位となっているほどなんです!
時代の波に乗ってる感のある流山ですが、じつは掘ってみると意外とおもしろいモノがあるスポットなんですよね。レトロなローカル線「流鉄」がゴトゴト走っているのも、そのひとつかもしれません。
そして驚いたのは、「流山」という地名の由来が、群馬県にある「赤城山」に関係しているということ!
流山市にも「赤城山」という小さな山があり、山頂に「赤城神社」が祀られています。そしてこの赤城山には、こんな言い伝えがあるのです。
「その昔、上州(群馬)の赤城山が噴火した際に流れ出た土塊がこの地に流れ着き、海抜15mの赤城山になった」あるいは「洪水のときに、上州赤城神社のお札がここへ流れてきた」と。
そして「流れる山」なので「流山」になったんだとか!
私は去年、群馬の赤城山に実際に行ったのですが、登ってる最中にこの言い伝えを思い出し、「そうか!この山の塊が千葉まで流れてきたのか~!!」なんて妙に感動(←千葉県在住者)。まあ千葉と群馬、かなり離れてますからね。実際にはなかなか起こりそうもないですけどね(笑)。
そしてあまり知られていませんが、じつはこの流山は江戸時代に白みりんの醸造で栄えた街。江戸時代中頃まで主流だった関西の色の濃いみりんに対し、流山では淡く澄んだ白みりんが開発されました。
今でこそ「みりん=料理に使うもの」というイメージですが、江戸時代は甘い飲み物として、お酒が苦手な人や江戸の女性たちの間で人気だったのだそうです。流山は江戸川沿いにあり、その水運を利用して江戸と行き来し繁栄したのです。
流山の「赤城神社」の近くには、明治時代に建築された建物や土蔵造りの家屋が残されていて、のんびり散策するにはちょうどいいスポットです。街を歩いていたら、こんなレトロなゲームをみかけました。
また、みりん醸造で栄えた「秋元家」があった場所にある「一茶双樹記念館」では、庭園を眺めながらのんびりとお茶を楽しむことができます。(2021/1/12現在、お茶は一時休止中)
土蔵をリノベーションした「蔵のカフェ+ギャラリー灯環(とわ)」では、ちょっと珍しいみりんのスイーツを楽しむことができますよ。
人気のベッドタウンとして注目の流山ですが、じつは意外な発見がある街でもあるんですね。
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